仙台にある「太白ありのまま舎」を見学したことがある。入り口の広いフロアからは、大きなガラス窓から美しいうつくしい太白山が、大きなゴージャスな絵のように見える。
ここは筋ジストロフィーの方が自ら設計し、経営もしていた。斜めに区切られていて、各部屋は全て個室。車椅子生活の人が安心感を得られるように、天井は低い。お風呂はヒノキ。洗濯も自分で出来る人は自分でやれるように、床に低く埋め込まれている。食事の献立表は無く、家庭と同じように、毎日その時にそろった旬の食材で作られる。あらゆるハード、ソフトが入居者、利用者が自立するために考えられている。
直接、経営者の方とお会いすることは出来なかったが、車椅子で、ベッドの上で経営をしているという。彼はたしか、3人兄弟の末で、兄2人も筋ジス。病院の中で病院のペースで1日を終える生活をやめて、自ら自立促進センターを兄と開設した。絵を描いたり、演劇をしたりした最初の施設も見せていただいた。各部屋には、本人の許可無く入ることはできない。看護士もボランティアも自ら必要な時に依頼する。
今、介護に従事する人たちがたくさんいる。相手の立場に立ち、主体性を邪魔することなく、誰のための、何のための介護なのか「太白ありのまま舎」は教えてくれる。
(坂口せつ子)
(高崎市民新聞 2006年5月18日)
ここは筋ジストロフィーの方が自ら設計し、経営もしていた。斜めに区切られていて、各部屋は全て個室。車椅子生活の人が安心感を得られるように、天井は低い。お風呂はヒノキ。洗濯も自分で出来る人は自分でやれるように、床に低く埋め込まれている。食事の献立表は無く、家庭と同じように、毎日その時にそろった旬の食材で作られる。あらゆるハード、ソフトが入居者、利用者が自立するために考えられている。
直接、経営者の方とお会いすることは出来なかったが、車椅子で、ベッドの上で経営をしているという。彼はたしか、3人兄弟の末で、兄2人も筋ジス。病院の中で病院のペースで1日を終える生活をやめて、自ら自立促進センターを兄と開設した。絵を描いたり、演劇をしたりした最初の施設も見せていただいた。各部屋には、本人の許可無く入ることはできない。看護士もボランティアも自ら必要な時に依頼する。
今、介護に従事する人たちがたくさんいる。相手の立場に立ち、主体性を邪魔することなく、誰のための、何のための介護なのか「太白ありのまま舎」は教えてくれる。
(坂口せつ子)
(高崎市民新聞 2006年5月18日)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます