そとっこ 副店長 blog

ちいさな冒険家たちのアウトドアショップ・そとっこ副店長が、お店のことや子育てのこと、南信州での暮らしを綴っています。

川・川・川

2011-08-21 | ここのコト
清流、和知野川のほとりで過ごした4日間。



川に入って、
魚を追って、
ボートの取り合いをして、
水面にぷっかり浮かんで流れに身を任せ、空を仰ぎ見て、

ぷはーっ、お腹空いた、と、
ご飯作って、食べて、
ちょっと休んだら
また川に入って、
今度は崖肌の高台からえいやっとジャンプして、
冷えてきたら、お日様がぽかぽかに暖めておいてくれた岩の上に
カラダを投げ出して暖まって、

またまたお腹が空いた、と
ご飯作って、食べて、
そして寝る。
次の日もまたその繰り返し。

エネルギー消費量が相当だからなのか、
涼しい風に吹かれながらの外ごはんが気持ちよいのか、
ランタンの明かりでは、
飯盒の底も、チキンの裏側も実は黒こげなのも見えにくいからなのか、
とにかく、子どもたちの食べる量ったら
尋常じゃあありません。





今回訪れた山奥の2つのキャンプ場。
和知野川二瀬キャンプ場
むくの里オートキャンプ場
町営の二瀬のほうでも充分山奥ですが、
むくの里は、そこからさらに
「落石危険」と「熊出没」の看板だらけの山道を
車で30分ほど分け入った、人家があることにも驚いてしまうような深い谷の奥。
川沿いの民家の、昔田畑だった土地を整地して
のどかでアットホームなちいさなキャンプ場を作ったという素敵なところです。

オーナーのさとるサが、この和合と言う集落のことを色々と教えてくれました。
聞けば、今でこそ高齢化と過疎化の進む集落ではあるけれど
一昔前は炭焼きの盛んな里として賑わっていたとか。
現在全校生徒9人の地元の小学校も
さとるサが子どものころは、200人ほども子どもがいたのだそうです。



それでもこの集落は、
近頃農業体験塾を盛んに開いていたり、積極的に心伝わる情報発信をしたり、
なんと言ってもこのキャンプ場のように外の者を暖かく受け入れてくれる素敵なところがあったり、
大らかでなんともいえず心温まる山村です。

私は、田舎に暮らす地元の人は、2つのタイプに分かれているとよく感じます。
1つは、何もない田舎を嘆く人。
もう1つは田舎こそ豊かな土地だとその価値を誇りに思っている人。

「この川は宝だ。」さとるサは言っていました。
ここの皆さんは確実に後者である気がします。


さあ、
心身ともに気持ちのよいこんな夏休みを過ごしたあとは
リフレッシュ、リチャージして、
新たなことに立ち向かうアイデアがむくむくと湧いてきそう。

夏休みの短い長野県。
子どもたちは明日から2学期です。

え?宿題終わってないのは誰だ~?

最新の画像もっと見る

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (いちご)
2011-08-21 19:33:52
すごい!!
同じ下伊那とは思えない大自然。
暮らすのは大変そうだけど・・・。
ゆたっり!ゆっくり!過ごせそう。

鍋越しのご夫婦の写真が妙にいいです!!
返信する
Unknown (そとっこ)
2011-08-22 14:19:34
いちごさん、
私たちがいつも、遠い遠いとヒーヒー言いながら野球の試合に行くあの町。
山の上の国道の下の方の谷は、こんな素敵な場所だったんですよん。

鍋越し写真は、次男Rにカメラを持たせておいたら、いつの間にか撮っていました。

子どもの視点やセンス、面白いですね
うちでは、お鍋が一番偉くて、次がハハで、最後がチチ?的な感じがよく出てます
返信する
いいな~ (東京の熊さん)
2011-08-25 07:34:15
おはようございます。

いい場所ですね(^^)東京からだと、遠い
んでしょうね。。

川釣り大好きな、大黒柱にお勧めの場所!
秋にでも行ってみたいです(^^)

日曜日に一泊キャンプに行ってきます。
突如決まったキャンプ、台所事情が火を噴いているので、節約・ビンボーキャンプですが楽しんできます(笑)
返信する
いいですね。 (ゆのちゃん)
2011-08-25 09:46:00
こんにちわ。先日は、息子に素敵なインナーありがとうございました。大変重宝します。感謝、感謝。この場を借りてお礼を・・・・。

いいですね。川原でのキャンプ。我が地域も過疎化に悩む一農村です。私自身は奈良県出身の元大阪の公務員。ひょんな事から、北国の農家の嫁に来てしまいました。その辺、少しそっとこさんと似てるかな?夫はアウトドア派では無いのが違いますが・・・・。

子供たち本当に楽しそう。なんだか、私の子供の頃を思い出します。奈良の山奥の景色と似てますよ。
先日、農業新聞でも同じような記事を読みました。「田舎こそが豊かだと思う人と、嘆く人。」
私は豊かさがここにあると思いながら、子供たちと育っていきたいですね。
返信する
Unknown (そとっこ)
2011-08-26 11:39:44
「東京の熊さん」さん、
キャンプ決行されるのですね!
週末はなんとかお天気ももちそう。
是非楽しんできてくださいね!!

阿南町は確かに東京からはかなり遠く、
キャンプ場のお客さんも中京圏のかたばかりです。

でも山だらけの日本、あちこちに清流はあるはず。東京から行きやすい場所でも、きっと素晴らしいスポットはたくさんあると思いますよ。

いいところ見つけたらまたご報告しまーす!


「ゆのちゃん」さん、運命って不思議なものですね。
私もまさか、この年でここに住んでいようとは、若い頃考えてもいませんでした。
それにしてもゆのちゃんさんの移動距離は凄い!勇気ある嫁入りでしたね。
人って(私も含め)ついつい無い物ねだりしてしまいがち。今いる場所を大切に思えるって本当に素晴らしいなあと思います。

奈良の山奥と言えば、映画「もがりの森」を思いだします。
深い緑の中で営まれる人間の生活や心の機微。人と自然は共にあるものだなあとしみじみ実感させられる情景でした。

私もまだまだこれから色々なところで、自然との良さやそこでの暮らしに触れてみたいです。
返信する