じゃらじゃらフォトセラ

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『ブラック・ダリア』 予習(監督編)

2006-10-09 | 【 映画の話 】



ブラック・ダリア 
ブライアン・デ・パルマ監督

『ブラック・ダリア』を観るなら、この辺が(監督の作品からの)予習・復習になるかな。



「ファム・ファタール」(2002)
「ミッション・トゥ・マーズ」(2000)
「スネーク・アイズ」(1998)
「ミッション:インポッシブル」(1996)
「アンタッチャブル」(1987)
「ボディ・ダブル」(1984)

この、監督は独特の映像美が特徴とされている。
ヒッチコックや他の旧作へのリスペクトも隠そうともせず、
むしろ積極的に自作の中で重要なヒントとして登場させたりもする。
スリラーが得意であったり、時間軸を縦横無尽に往来して魅せる作品は
映像だけでなく、頭の中をひっくり返しながら、もう一度見直したくなる映画になる。

個人的には、映像を見ると、とても“アングル”と“フォルム”に拘っているところが好き。
彼は、映画の勉強として、カメラ(撮影)に関することを自ら学んでいる。
撮影はカメラマンに任せっきりという風にはいかなかったらしい。

大監督の前で言うのも口幅ったいが、映画学校の撮影科、撮影技術コース出身の自分としては
その辺にとても“コダワリ”を感じて、しかも凄く魅力的な映像が気に入ってる。

“フォルム”への拘りは、女体へも“憧れ”というフィルターを通して表れる
彼の映画に出てくる“女”は超美形。
カメラアングルには独特のものが随所にありそれを余すところなく、魅せきる。


それがよく出ているのが「ファム・ファタール」これは・・・・いい。
主人公の一人は、モロ。撮影記者。 アントニオ・バンデラス。
そんな記者いないってなあ。それが、やられちゃうから。美女に。
この映画では「ショパール」が作った 純金に510個のダイヤモンド
散りばめた(総385カラット) 1000万ドルの 蛇のビスチェっていうのが話題になったっけ。


「ボディ・ダブル」は、360度パンの先駆けじゃなかった?
人物の周りをカメラが360度回って写す手法。しかも人物達も回ってる。
最近は日本のテレビドラマでもミュージックビデオでもよく見るけど。


「アンタッチャブル」の、“階段落ち”のシーンも超有名になったね。
あの時のアンディ・ガルシアめちゃくちゃカッコよかった。
最近では損保のTVCMで石原軍団たちがパクってる。


「スネーク・アイズ」は1998年の映画。8年前。
この8年前が わずか8年前か、8年の昔なのか、
登場するニコラス・ケイジで見比べてみてほしい。
今、「ワールド・トレード・センター」に出ているから。
この二本比べたら、ニコラスの俳優っぷりが分るよね。


個人的に大好きなのが「ミッション・トゥ・マーズ」
この映画の宇宙観が好き。
本当ならいいのになって心底思ってる。
過去、映画に登場した中で最も知的で優しく、美しい宇宙人じゃないかな。


さて、ネットでブライアン・デ・パルマ監督を引けば
スリラーもしくはミステリー・ホラー系のヒッチコックマニアで
旧作のパクリ魔であり、最近はつまらない、みたいな評価が多くてガッカリだけど

オレ個人的には大好きな監督。
映画の封切りを、監督で見に行く作家の一人。
これからもどんどん魅せてほしいなあ。。。

『ブラック・ダリア』は観にいくぞー。


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