じゃらじゃらフォトセラ

箕面の身近な光景、草木や花の造形、神戸・京都などのんびり散歩しています。ゆったりカフェ気分でフォトセラピー(^o^)

いのちのいろえんぴつ

2006-07-18 | [ その他 ]
一つの絵本を知りました。

12色の色えんぴつで描かれた絵と十数点の詩からなる絵本。


作者は11歳で脳腫瘍のため亡くなった女の子、豊島加純(とよしま かすみ)さん

発病してからも車椅子で通った学校で、先生に手渡された色鉛筆。

麻痺して動かなくなった右手、右半身。
目の焦点も合わなくなり、平衡感覚も失われていく中
最後の入院まで、毎日一人で文字を練習していたノートを
亡くなった後、親御さんが見つけたそうです。

“少しでもきれいな字で詩を書いておきたい”との願いがノートの冒頭に綴られていました。


絵は明るい色のハートがたくさん描かれています。
時にはナミダを流して
時にはハートの奥に、さらに小さな黒い箱に入ったハートも。

自分の詩を初めて読んで、泣いてくれた先生のナミダも描かれています。


「心」と題した最後の詩まで
書き始めてから、一ヶ月ほどしか時間はなかったようです。

どれほどの痛みや辛さに耐えていたのか
想像することさえできませんが

詩は いつも 明るく 常に前向き

「心」の詩には
人の心の中は 見えなくて
なかなか全てを伝えることのできないもどかしさを綴っています。

それでも、詩の終わりは一人の人に言えたなら、きっと楽になると締めくくっていて
そして同じ日に、学校での自分のことが原因だったいざこざを
先生にあてた手紙で憂慮し、反省して、皆といることの幸せを綴っています。

病状が進んで、最後となった詩の後に、です。


こんなにも 前向きに 
こんなにも 周りの人の気持ちを大事に生きていけるものなんだ


“いのち”という、あまりにも重いテーマのことなのだけど
むしろ爽やかな優しさをもって示してくれているようで

今更ながら、大切なものに触れた気がして
涙が止まりませんでした。











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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (家庭教師派遣のゼロイチ 代表)
2006-08-10 15:29:09
はじめまして。



私もすごい感動しました。

素敵な詩ですよね。
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こんばんは。 (ottso)
2006-08-11 01:02:19
はじめまして。

詩というか、心そのものですよね。

それを、あんなに短く、身近な数行の言葉で表現している。



ものすごい“力”をかんじました。
返信する

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