忍山 諦の

写真で綴る趣味のブログ

余呉湖を歩く~2013年晩秋

2013年11月25日 | 余呉湖を歩く

           余呉の湖~2013年晩秋

湖北の秋は短い。
湖畔の木々が紅に染まる頃、奥山はもう冠雪しはじめる。

  

多くの渡り鳥が南へと帰った後も、琵琶湖の水鳥が飛来して湖面に
羽を休める。琵琶湖の水鳥にとって、余呉湖はさしずめ休息のため
の手頃な別邸なのであろう。ここは琵琶湖のように鳥同士の厳しい
生存競争はなく、どの鳥もゆったりと時を憩う。

  

賤ヶ岳の山裾が延びる余呉湖南部のこの辺りはかつて「七本槍の池」
とよばれた。
賤ヶ岳の合戦では湖水が血の色に染まったといわれる。

  

この辺りはまた釣りのポイントでもあるようだ。
静かな湖面に終日糸を垂れる釣人がいる。

  

紅葉のシーズンの週末も、湖畔に紅葉狩りをする人の姿はなく、
公園の四阿(あずまや)にも人の気配はない。
でも、この静けさこそ余呉湖の魅力なのである。

  

何処を歩いても湖畔はまるで貸し切りのように静かである。

  

木々はもう冬支度を始めている。

  

川並集落の水辺に立つ石灯籠。
この辺りは余呉湖には珍しく人の生活の匂いがある。

        鐘の音に
           紅葉ちりなむ
                        余呉の湖

  

       


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