忍山 諦の

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今日の暦-盂蘭盆会(お盆)

2018年07月15日 | 今日の暦
今日は盂蘭盆会(お盆)です。

お盆は正しくは盂蘭盆会といい、古代インドのサンスクリット語のウランバナが語源だとされています。
これは釈迦の十大弟子の一人目連が自分の亡母が地獄で逆さ吊りになって苦しんでいるのを知り、7月15日に供養をして母を苦しみから救った話から起こりだとされ、これが仏教ともに日本へ伝わったものです。
旧暦7月の15日は満月の夜で、もともと、日本には7月の満月の夜、亡くなった祖霊が訪ねてくるとされており、迎え火を焚き、盆棚にお供えをしてこれを供養する風習があり、これが盂蘭盆会と結びついたとされています。





お盆に世話になっているお中元の習慣は、古代の中国の道教から起こった「三元」に由来するといわれます。
三元は1月15日を上元、7月15日を中元、10月15日を下元と呼び(併せて三元)、贖罪の日とされていました。
このうちの中元が「お中元」と言う形で盆の頃に贈り物をする風習となって今に残っているのだといわれます。






もともと、お盆は旧暦7月15日の行事なのですが、明治6年に旧暦が新暦に切り替えられ、以後、新暦の7月15日に行われる地域と、月遅れで8月15日に行われる地域、そして旧暦の7月15日に行う地域とが生じました。

首都圏では新暦の7月15日(つまり今日)行う地域がほとんどのようですが、関西では月遅れで8月15日におこなうところがほとんどのようです。
毎年8月16日に行われる「京都五山の送り火」(いわゆる大文字焼)も、この月遅れ盆の行事の一つです。

写真

月遅れ盆は旧盆とは別のもので、旧暦の7月15日(今年の暦では8月25日)に行われるのが旧盆です。
旧盆が行われているのは農村地域に多いようです。
旧盆の夜は初秋の満月で、お墓参りや先祖供養を行うにはふさわしく、お盆は旧暦のもとでの行事としてはじめて本来の趣旨が生かされるようです。

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