忍山 諦の

写真で綴る趣味のブログ

今日の暦-寒露

2018年12月06日 | 今日の暦
今日は旧暦二十四節気の寒露です。
寒露は旧暦九月の正節で、太陽が黄径の195°を通過する時(16時20分)です。






朝夕は冷気が増し、寒さを感じる日もあります。
日増しに日が短くなり、夜は虫のすだく季節です。
高い山から紅葉が始まります。






この節の七二候は、
初候が「鴻雁来(こうがんきたる)」で、雁が飛来する。 
次候が「菊花開(きくのはなひらく)」で、菊の花が咲き始める。 
末候が「蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)」で、コオロギが家の中で鳴き始める。 
です。



二十四節気が生まれた中国の黄河流域とはかなり気温差があり、日本列島では日中はまだ暑さを感じる日もあります。

今日の暦-十五夜

2018年09月24日 | 今日の暦
今日は旧暦8月15日で、十五夜です。
仲秋8月の十五夜が仲秋の名月と呼ばれ、特に珍重されてきました。。

月々に 月見る月は 多けれど
月見る月は この月の月

と詠まれたのはこの夜の月です。
この季節、暑さが去り空気が澄んで見頃の高さに満月が冴え、月見にちょうど良い時期になります。





月の朔望をもとに編まれている旧暦ではその月の十五日が十五夜になりますが、この日が必ずしも満月には限りません。
月の朔望の周期は29.5305日、一年を364.367日を大(30)、小(29)の12ヶ月に編むわけですから必ずしも月の15日が満月に当たるとは限らないのらです。




ちなみに、今日正午の月齢は14.4で、満月ではなく、満月は9月25日になります。

今日の暦-立秋

2018年09月23日 | 今日の暦
今日は立秋です。
立秋は旧暦七月の正節で、天文学的には太陽が黄径135°を通過する時(22時31分)です。
暦の上では今日から秋ということになります。5327





この節の七十二候は、
初候が涼風至(りょうふういたる)、涼しい秋風が吹き始める。
次候が寒蝉鳴(ひぐらしなく)、ヒグラシが鳴き出す。
末候が蒙霧升降(ふかききりまとう)、深い霧が立ちこめる。
です。




まだ暑さが厳しいこの時期に秋が立つというのは旧暦の時代からかなり違和感があったようで和歌などにも詠われてきたところですが、今日からの暑さは残暑ということになります。
これは旧暦が生まれた中国の黄河流域の気候と日本の気候の違いに原因しています。

今日の暦-二百十日

2018年09月01日 | 今日の暦
今日は二百十日です。
昔から立春から数えて二百十日目をそう呼び習わしてきました。
二百十日の十日後は二百二十日と呼ばれています。
この時期はしばしば太平洋上で台風が発生して日本列島へ上陸することから、貞享改暦の際、渋川春海によっ初夏を告げる八十八夜と共に雑節として取り入れられました。





以来、農家や漁業を営む者にとって台風の嵐到する季節を示す大事な指標となってきました。





しかし、最近では気象予報の技術が進歩し、天気予報や台風情報がテレビや新聞、ネットなとで報じられるようになり、二百十日や二百二十日の役割はほとんど無くなってきました。


今日の暦-処暑

2018年08月23日 | 今日の暦
今日は処暑。
処暑は旧暦7月の中気で、太陽が黄径150°を通過する時(13時09分)です。
処は「止まる」という意味で、処暑は暑さが止まるという趣旨です。
しかし、立秋を過ぎて既に16日、約1ヶ月後には秋分を迎えようというこの時期でも、日本列島ままだまだ猛暑続きで、台風の季節でもある。





この節の七十二候は、

初候が「綿柎開(わたのはなしべひらく)」で、綿のはなしべ、つまり萼が開くという意味。

次候が「天地始粛(てんちはじめてしじむ)」で、ようやく天地の暑さが収まるという意味。

末候が「禾乃登(かすなわちみのる)」で、禾は芒のある科本科の植物、つまり稲などの穀物が実るという意味。

です。





今の時季は昼間の暑さこそ真夏と変わりませんが、よく観察すると朝夕の空は真夏の頃と違い空は蒼く高く、秋の気配が感じられます。
また、耳の鼓膜が破れはしないかと思うほど喧しかったあのアブラゼミやクマゼミの鳴き声はピタリと収まり、木々には夥しい数の空蝉が残されています。
また、夕方になると何処からともなくヒグラシのカナカナかなという涼やかな鳴き声が届きます。
秋は一日一日確実に深まりつつあるのです。





今日の暦-立秋

2018年08月07日 | 今日の暦
今日は立秋です。
立秋は旧暦七月の正節で、天文学的には太陽が黄径135°を通過する時(22時31分)です。
暦の上では今日から秋ということになります。





この節の七十二候は、
初候が涼風至(りょうふういたる)、涼しい秋風が吹き始める。
次候が寒蝉鳴(ひぐらしなく)、ヒグラシが鳴き出す。
末候が蒙霧升降(ふかききりまとう)、深い霧が立ちこめる。
です。





まだ暑さが厳しいこの時期に秋が立つというのは旧暦の時代からかなり違和感があったようで和歌などにも詠われてきたところですが、今日からの暑さは残暑ということになります。
これは旧暦が生まれた中国の黄河流域の気候と日本の気候の違いに原因しています。

今日の暦-立秋

2018年08月07日 | 今日の暦
今日は立秋です。
立秋は旧暦7月の正節で、天文学的には太陽が黄径135°を通過する時(22時31分)です。
暦の上では今日から秋ということになります。





この節の七十二候は、
初候が涼風至(りょうふういたる)、涼しい風が吹き始める。
次候が寒蝉鳴(ひぐらしなく)、ヒグラシが鳴き出す。
末候が蒙霧升降(ふかききりまとう)、深い霧が立ちこめる。
です。





日本では真夏の暑さが続くこの時期に秋が立ってしまうのは旧暦時代からやや違和感があったことは和歌などで詠われてきたところです。
これは旧暦が生まれた中国の黄河流域の気候と日本の気候の違いに原因しています。
大阪の8月の平均気温は28.8度で、年中で最も暑くなります(つなみに、東京でも26.4度で、やはり最も暑い月です)。
立秋を迎えた今日8月7日は旧暦では7月5日で、旧暦では7、8、9月が秋ということになります。
暑さは今日から残暑ということになります。

今日の暦-八朔

2018年08月01日 | 今日の暦
今日は八朔です。
八朔は旧暦8月1日のことで、かつては「田の実の節句」とも呼ばれ、作物の収穫を祈り産土神、田の神に供え物をし、豊作を祈りました。
また、田の実が「頼み」に通ずることから、やがて日頃頼みとする人、世話になっている人などに贈り物、届け物をしてお礼をする日とされました。
そのほか、地域や職業によってさまざまな行事が行われたりします。






江戸時代には家康の江戸入府が天正18年8月の朔日だったことからこの日は幕府の重要な式日とされ、諸大名が礼服で登城し、将軍に祝詞をのべる儀式が行われました。





いうまでもなく八朔は旧暦の行事ですから、本来は旧暦の8月1日(今年の暦では10月1日になります)に行われてきた行事です。

今日の暦-盂蘭盆会(お盆)

2018年07月15日 | 今日の暦
今日は盂蘭盆会(お盆)です。

お盆は正しくは盂蘭盆会といい、古代インドのサンスクリット語のウランバナが語源だとされています。
これは釈迦の十大弟子の一人目連が自分の亡母が地獄で逆さ吊りになって苦しんでいるのを知り、7月15日に供養をして母を苦しみから救った話から起こりだとされ、これが仏教ともに日本へ伝わったものです。
旧暦7月の15日は満月の夜で、もともと、日本には7月の満月の夜、亡くなった祖霊が訪ねてくるとされており、迎え火を焚き、盆棚にお供えをしてこれを供養する風習があり、これが盂蘭盆会と結びついたとされています。





お盆に世話になっているお中元の習慣は、古代の中国の道教から起こった「三元」に由来するといわれます。
三元は1月15日を上元、7月15日を中元、10月15日を下元と呼び(併せて三元)、贖罪の日とされていました。
このうちの中元が「お中元」と言う形で盆の頃に贈り物をする風習となって今に残っているのだといわれます。






もともと、お盆は旧暦7月15日の行事なのですが、明治6年に旧暦が新暦に切り替えられ、以後、新暦の7月15日に行われる地域と、月遅れで8月15日に行われる地域、そして旧暦の7月15日に行う地域とが生じました。

首都圏では新暦の7月15日(つまり今日)行う地域がほとんどのようですが、関西では月遅れで8月15日におこなうところがほとんどのようです。
毎年8月16日に行われる「京都五山の送り火」(いわゆる大文字焼)も、この月遅れ盆の行事の一つです。

写真

月遅れ盆は旧盆とは別のもので、旧暦の7月15日(今年の暦では8月25日)に行われるのが旧盆です。
旧盆が行われているのは農村地域に多いようです。
旧盆の夜は初秋の満月で、お墓参りや先祖供養を行うにはふさわしく、お盆は旧暦のもとでの行事としてはじめて本来の趣旨が生かされるようです。