忍山 諦の

写真で綴る趣味のブログ

蓮に浮かぶ観音堂-三室戸寺

2016年08月04日 | 花の寺
夜もすがら 月を三室戸 わけゆけば
        宇治の川瀬に 立つは白波

と御詠歌に唄われた三室戸寺は宇治に近い精か真夏のこの時期でも境内には人の姿が絶えることがない。





本堂には秘仏の千手観音菩薩が鎮座する。





西国十番の観音霊場の山寺で、花の寺としても知られている。





この時季、アジサイが終わり、境内は浄土の花、蓮の季節で、重層入母屋造りの本堂(観音堂)はまるで蓮の花に浮かぶようである。





境内には外国人の姿もちらほら。





寺伝によると宝亀元年(770年)に光仁天皇の勅願により創建されたというから、寺歴はかなり古い。
本山修験宗の別格本山である。





現在の本堂は江戸時代の文化11年(1814年)に再建されたものである。





暮れはつる 秋のかたみにしばし見ん
           紅葉散らすな 御室戸の山

                     (西行)

コメントを投稿