
圓蔵寄席
千葉の友人たちと、江戸川文化センターの「圓蔵寄席」に行ってきた。もう20回だそうだ。早い話が、政治家を頂点とする圓蔵のヨイショの会だ。ヨイショの圓蔵がヨイショされるところを一度見てみたいと思って出かけた。
出演者は冒頭の写真のとおりだ。
プロの芸人だから毎日必死になって演ることはできないだろう。でも談志をはじめとして、明らかに手抜きの芸だった。
それでも純朴な…あまりにも純朴な江戸川区の客(ほとんど全員爺婆 約1500名)を、赤子の手をひねるように笑わせていた。
「あした 順子・ひろし」に期待して出かけたのだが、面白くない。ダメ。
半世紀近く売れなかった漫才師が近年急に脚光を浴び、‘一躍、人気芸人になった頃の何処かオドオドした面白さ’が消えていた。
ふてぶてしくなっている。こうなると、この漫才師の芸ではサッパリ面白くない。
談志はもう辞めたほうがよい。
「落語チャンチャカチャン」だけは高笑いしたが、何回も聞いている千葉の友人たちは、「今日は面白くない」と言った。
何を言っても笑う江戸川区の純朴老人たちは、反対にシ~ン。談志が捨てぜりふ、「江戸川だからな」。
つまらない芸でも笑ってくれる純朴な客に、名作古典落語のサワリばかりをつなげた「落語チャンチャカチャン」は無理だろうテ。
圓蔵は、それでも真面目にトリ(主任…最後に出演するメインの噺家のこと)をとった。
演(だ)しものは、「穴どろ」だった。相変わらず雑な芸だ。もっとも師匠筋にあたる名人 八代目・桂 文楽 の緻密さを真似ろと言っても無理だろうが…目一杯演って、あの辺が限界だろう。
最後に一言、「圓蔵 もう寄席!」
06.11.12
渚晴彦なんぞは、スケベオヤジがついでにマジックやってるようなもんだし、安いとか思ったけど、チケットもこうなると・・・ですな。
まさか、順子・ひろしは「今日はつけてけよ」ですか。