◆冒頭の写真：川柳 つくし
落語協会（柳家小三治会長）に新しい真打ち五人が誕生した。二十一日の東京・上野の鈴本演芸場を皮切りに、寄席や国立演芸場など都内五カ所で披露公演が行われる。
五人は、十二年ぶりの女性真打ちとなる川柳（かわやなぎ）つくし（川柳（せんりゅう）門下）、金原亭（きんげんてい）龍馬（伯楽門下）、三遊亭天どん（円丈門下）、四代三遊亭金朝（きんちょう）（小金馬門下）、柳家喬志郎（きょうしろう）（さん喬門下）。...
つくしは「分かりやすく親しみやすい落語を目指す」と、龍馬は「師匠が付けてくれた『龍馬』という名を大きくしていきたい」と話す。天どんは「古典はもちろん、新作創りに挑みたい」と師匠譲りの気迫を見せ、金朝は「金馬一門の芸、円朝の芝居噺（しばいばなし）、金朝の三本柱で芸を磨きたい」と熱い。喬志郎は「気負わずに柳に風で、皆さんに喜んでいただける噺を」。それぞれ個性豊かで、独自のカラー、意気込みをアピールした。 
小三治会長は「ここが出発点、思う存分伸びてほしい」とエールを送った。
鈴本は三十日まで▽新宿末広亭十月一～十日（いずれも夜）▽浅草演芸ホール十一～二十日▽池袋演芸場二十一～三十日▽国立演芸場十一月一～十日（いずれも昼。国立は八日のみ昼夜二回公演）。落語協会＝（電）０３・３８３３・８５６５。 （神野栄子） 
