元川崎市議会議員 尾作ひとし

対話から、そして聞くことから始める。多くの人の意見を、そして幸せを叶えるために。川崎市麻生区市議会議員の日常ブログ。

島根・鳥取視察3

2014-07-05 23:18:09 | 未分類

7月5日(土)時々

 

 島根・鳥取視察2日目は、鳥取県における「自殺対策」である。

 島根県立中央病院のあるJR出雲駅では出雲のゆるきゃらのお見送り。

               

 二日目宍道湖畔のJR松江駅から鳥取駅へ向かう途中は、中海を過ぎると左側は日本海、右側は米所の長閑な田園風景が続く。

               

 そんな風景の中で、チョッと気になったのが、綺麗な田園風景の中、鬱蒼と雑草の生い茂る休耕田がポツリ、ポツリ。国の「減反政策」による休耕田と思われるが、畑に転用されることも無く、荒れ地と化していた。恐らく、ここまで荒れてしまうと、再び水田にするにはかなりの困難が予想される。恐らく、若年層の農業離れによる農業従事者の高齢化により、管理しきれないのであろう。しかし、こうした風景を目の当たりにすると、些か寂しい気がするのは私だけではないと思う。日本の農業政策が大きな岐路に立たされている現状が、こんなところにも垣間見ることができる。

 さて、二日目の目的「自殺対策」で、鳥取県庁を訪問。昨年度の第四回定例会で川崎市は議員立法による「川崎市自殺対策の推進に関する条例」が可決・成立した。このことを受け、具体的な対策や支援について、市が策定する自殺対策総合推進計画に盛り込まれることとなっており、自殺防止へ向けた情報提供、相談体制、人材の確保等の対する支援策を定める予定となっている。それに先立ち、今回他県における自殺対策についての具体例を研究するために訪問することとなったのである。

 今、国においても平成18年に「自殺対策基本法」が成立し、「自殺総合対策大綱」が閣議決定され、国を挙げて自殺対策を推進している。そこで鳥取県では、県民一人ひとりが自殺予防の主役となり、地域全体で支えあう暮らしやすい地域社会づくりを目標に、自殺予防対策に取り組んでいる。併せて、平成21年度には「鳥取県自殺対策緊急強化基金」を創設、県下の自殺対策を強化するとともに、各市町村や関係機関の取組を支援している。

 そこで感じたのは、川崎のような都市部との大きな違いは、地域コミュニケーションが比較的密であると言う点である。特に、山間部などのいわゆる限界集落では、地域住民が皆顔見知りで、ゲートキーパーの活動しやすい環境にある。やはり、ここでも災害対策と同じく、近助、共助の重要性と、「サザエさん」や「ちびまる子ちゃん」のような日本本来の家族形態が、自殺対策においても一番有効であるようである。


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