元川崎市議会議員 尾作ひとし

対話から、そして聞くことから始める。多くの人の意見を、そして幸せを叶えるために。川崎市麻生区市議会議員の日常ブログ。

鎮守の杜

2014-07-21 22:37:41 | 未分類

7月21日(月)海の日

 

 三連休最終日、お集まり頂いた琴平神社氏子会の皆さん約30名で神社本殿境内の草刈り。

             

 さすがに人海戦術。約2時間で作業終了、これから秋の例大祭の準備が本格化する。

 「鎮守の杜」と言う言葉は皆さんもご存知であろう。神社や参道などを囲むようにして必ず存在した森林のことである。かつて神社は村々を守るもので、本来自然崇拝を背景としたものである。

 この鎮守の杜の多くが減少したきっかけは、かつて集落ごとに存在した大小様々な神社があり、各々鎮守の杜があった。しかし、明治政府による一村一社制神社合祀により、多くの神社が廃止され、多くの鎮守の杜が失われた。

 現在では、神道の神々に対する信仰が分かり辛くなったこともあり、鎮守の杜そのものに対する崇敬の念は薄れ、氏子などにとっても必ずしも必要なものと言う意識は薄れている。また、近隣に住宅が増えるにつれ、落ち葉や枯れ枝、日照に対する苦情も増え鎮守の杜を縮小せざるを得ない状況となったことも、その現状に拍車をかけている。また、宮司(責任役員)等が、幼稚園や保育園などを造るために削られる例も少なくない。

 特に、都会の神社では、鳥居と本殿ののみが残されている神社も多く、もはや自然崇拝と言う本来の意味は薄れている。琴平神社本殿境内もまた、放火による消失、再建時に多くの木々を伐採せざるを得なかったことは残念であるのだが、多くの氏子さんのご厚意により鎮守の杜が維持されていることは感謝である。今後とも、力の及ぶ限り、こうした伝統や文化の意味を感じながら、後世に伝えていく努力は惜しまないつもりである。

 などと考えていると、自分の売名だけのために、例大祭を訪れる議員がいるのは残念で仕方がない。本来の神社の意味を理解し、崇敬の念をお持ちの方だけにしてもらいたいものである。


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