市民活動総合情報誌『ウォロ』(2013年度までブログ掲載)

ボランティア・NPOをもう一歩深く! 大阪ボランティア協会が発行する市民活動総合情報誌です。

2009年9月号(通巻448号):レポート

2009-09-01 17:23:29 | ├ レポート
明るいのが取り柄の大阪に
もういっぺん明るさを取り戻す
「OSAKAあかるクラブ」キックオフ


編集委員 杉浦 健

 「大阪が人を明るくするまちにしたい」その思いが、多くの市民の共感を呼び、「OSAKAあかるクラブ」というクラブ活動が発足、そのキックオフイベントが7月28日(「なにわの日」!)、大阪・住之江区のワールドトレードセンター(WTC)の特設ステージで開催された。
 ネーミングの由来は、「大阪」「明るく」「LOVE」を足したもの。プロジェクトデザイナーの野村卓也さんや御堂筋アートグランプリのディレクターの一人でもある井原正博さんを始めとする、ほっとかれへん人たちが有志で立ち上がり、クラブ活動の骨子をまとめ上げた。当日のゲストは、クラブのキャプテンでもあるやしきたかじんと桑名正博、香西かおりほか 。
 サポートには大手広告代理店が付いている。大阪らしい芸能人をうまく使い、彼らが自発的にボランティアとして動くことで、クラブ活動の機動力も演出している。
 クラブ員になるには、まずオリジナルTシャツを購入する。これをクラブではユニフォームと呼ぶ。価格は3千円。デザイン的にもしっかりしたものだ。すべてのユニフォームにはシリアル番号が付いていて、それが会員番号になる。3千円の寄付で、もれなく会員にエントリーされ、会員番号付きユニフォームが付与される、というなかなか味なしかけだ。イベントには、参加者全員がこのユニフォームを着用する。この場ではみんな平等なので、一体感もある。
 興味深かったのは、案外若いボランティアがたくさん参加していたこと。
 「案外」とは失礼な、というなかれ、若者のボランティアニーズは高まる一方だが、ボランティアを求める側との「需要」と「供給」がかみ合わないのか、ボランティアをしたくてもできない人たちが多いのが現状。
 「君たち、ボランティア?」と聞いたら、みんな笑顔で、「そうです」と答える。「まつりやイベントが好きなんですよ」「みんなでやろう、って、声掛け合ってきました」「めっちゃ楽しいですよ」
 この「楽しい」が原動力になるのだ。しかも、彼らは、単にまつりに参加しに来たわけではなく、しっかり自分たちの役割を見つけ出して、手際よく働いているのだ。
 まだまだ大阪も捨てたものではないと実感。そして、このクラブ活動の、特に若者の今後の動きには、目が離せない。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿