「お待たせしました」
そんな事をいって戦場にアイがやってくる。その腕の中にはネナンちゃんがいる。
『なんで連れてくるのよ!?』
私はアイを指定した通信でそう抗議する。だって危ないでしょうが。確かにネナンちゃんは最終的には必要だ。サンクチュアリであるネナンちゃんでないとできないことは確かにある。
『今こそ、必要でしょう。彼女の覚醒。サンクチュアリとして,それをなすことこそ、この世界を救うことをこの世界の住民が示すことになるのでは?』
むむむ……アイのくせにそんな彼らをおもんばかったみたいなことを……まあこれが教会の最後の悪あがきと思えば、それを退けるのは確かにこの世界の人がいいのは確かではある。それに……だ。それに実際、あの扉を楽園へとつなげるにはネナンちゃんの……サンクチュアリの覚醒が必須条件だ。
実際あの扉には幾通りの行き先が登録されてる。どんな世界につながってるのか……それは流石にG-01でもわかんないが、そのつながる先の条件。それを見ることであたりとハズレがあるのかがわかる。
となると、である。やっぱりいい条件……厳しい条件でつながる先のほうがいい行き先のはずだろう。もしかしたらここの神が汚いやつで、地上の人たちの絶望した顔に愉悦を覚える……とかだったのなら、もしかしたら私が今目指してる先が一番厳しい可能性はある。
楽園ではなぐ地獄の可能性……ね。けど流石にそうだともう私にはどうにもできないからね。私はきっと楽園に繋がってるだろうと思う条件を目指すしか無いのだ。そしてそれにはネナンちゃんがサンクチュアリとして覚醒するのが必要。でもそこらの情報ってG-01にも無いんだよね。
ある情報といえば、サンクチュアリ者が覚醒した世界は、著しく発展するみたいな……そんな感じだ。まあこの世界はもう終わるからネナンちゃんが覚醒した所でこの世界が発展する……とかないだろう。影響が出るとしたら次の世界だけど、次の世界ではネナンちゃんの中のサンクチュアリはどうなるのか? よくわかんない。
でもそれを今の段階で考えても仕方ない。それに連れてきたのなら……ネナンちゃんにもてづだってもらおうかな。
「あの子、苦しんでる?」
そんな風にネナンちゃんは今のメタリファーを見ていった。私はアイを通じて、ネナンちゃんに教会の魂が彼の中に入って乗っ取ってると伝えてもらった。え? 違う? 入れたのは私? いやいや、そこは重要じゃない。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます