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世界遺産 日光大紀行

織内将男のブログ; 世界遺産の日光寺社を中心に、大地域の日光を巡ります

世界遺産 日光大紀行(47)日光の歴史 「太古の日光」

2013-01-16 10:50:57 | 日光の歴史、
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 世界遺産 日光大紀行(47)日光の歴史 「太古の日光」 



太古の日光

日光の歴史にはいくつかの節目がある。

日光の有史以前(縄文、弥生期)の古代、特に奥日光周辺は古くからの猟場であったとされ、男体山の中腹からも石のヤジリが発見されている。
このことは縄文以前の石器時代ものとされ、この頃から日光には既に人跡があったものと推定されている。 


また、日光市内には16カ所もの縄文・弥生遺跡があり集落跡や土器も発見されているが、古墳は発見されておらず、「歴史」以前の日光は狩猟民族マタギが先住民であったようである。



日光が霊山として開山されたのは勝道上人とされているが、それ以前の男体山山頂からは、さらに古い時代の遺物も発見されており、勝道上人以前から日光は信仰の山(神宿る山)であったともとれる。

しかし、日光が史実として、歴史上に登場するにはやはり勝道上人を待たなければならないのである。


そして、有史以降の日光を大別すると、
やはり、第一は勝道上人による日光の開山時期である。
第二は初めて関東が政治の中心となる鎌倉幕府が関与した時期、
第三は江戸幕府の成立による東照宮造営の時期、
それに、第四は神仏分離政策が実行され、今日に至る明治維新以降の時期であろう。


古来日本人は、山や川、樹木等自然界のあらゆるものに神の存在を感じ八百万の神として敬ってきた。

6世紀の中ごろに仏教が伝来すると其れを同化・共存させて「神仏習合」という形態を造りだし、また7世紀ごろより山は畏怖や恭敬(きょうけい;つつしみうやまうこと)の対象だけではなく、山頂へ達することが仏の加護を受け霊力を授かるととして、山伏たちによって多くの山が開山されてゆくのである。


日光の歴史 「日光の古代





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世界遺産 日光大紀行(46)日光の歴史 「日光慨史」

2013-01-15 10:57:27 | 日光の歴史、
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 世界遺産 日光大紀行(46)日光の歴史 「日光慨史」 




日光の歴史

旧日光市内の日光は、世界遺産の人工美の名所と日本の自然を凝縮したような自然美の極味(きわみ)のような景観は、国内はもとより、諸外国にもその名を知られている。

段階的に形成された山岳地形の中には滝あり、湖沼ありと、湿原ありと千変万化、四季折々の美しさは他所に例をみない。


日光を開山した勝道上人は、秀麗な山容に神仏を感じ、仏徒は険しい山岳に修行の道を求め、堂社を建立した。
即ち、日光の歴史は、自然環境を巧みに利用し、調和させて発展したと言っても過言ではない。
東照宮や大猷院の伽藍、二荒山神社や滝尾の社殿は老杉と調和し、地形は神秘性をかもしだしている。
 

古代から近代まで、恵まれたこの地に多くの人々の歴史の足跡を残し、栄枯盛衰のくりかえしは我々に何かを語りつごうとしている。

日光を訪ねるとき、通り一遍の観光で終るのではなく、自然を愛でながら、先人の足跡を訪ね、そこに現代では忘れられてしまった庶民信仰や暮らしの証しが発見できること必定である。



八世紀末(奈良から平安期)の勝道上人による日光開山以後、山岳信仰の聖地として尊拝されてきた日光は、17世紀はじめに徳川家康公の霊廟である東照宮が建立された後は、旧今市市は、日光街道・例幣使街道・会津西街道の結節点の宿場町として、旧日光市は二社一寺の門前町として栄えてきた。

先に記したが、旧藤原町では、17世紀末に鬼怒川温泉が、18世紀初頭には川治温泉が発見され、日本有数の温泉保養地としても発展するようになる。
また、同じ勝道上人によって開山された旧足尾町も、庚申講信仰の総本山として多くの信仰を集めてきたが、その御利益もあってか、17世紀初頭に銅鉱脈が発見され、その後は日本を代表する銅山として栄え、日本の近代化に大きな功績を残した。

それに、旧栗山村は、平家の落人により集落が築かれたともいわれ、平家杉や平家塚などの史跡が残されているほか、湯西川や奥鬼怒温泉郷をはじめとする温泉保養地としても栄えてきた。


次回、日光の歴史 「太古の日光





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