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社会保険労務士日記

ほんとうのさいわいってなんだろう?
「社会保険労務士」の存在意義を探し求めて彷徨う日々

事例問題の考え方補足2 : コメント御礼(540)

2010-10-29 19:23:46 | 徒然

みぞがみさん
「事例問題の考え方補足:コメント御礼(539)」
へのコメントありがとうございます

ここで書いている内容はグループ研修の中で
実際の紛争解決手続代理業務試験の事例問題対策として
私が繰り返してお話ししたものです

過去の試験問題が起案のような形で出されていない
グループ研修の内容と試験問題が結びつかない・・・
そんな感覚でグループ研修に臨まれる方が過去にもいました

また伝達研修でお会いしたグループリーダーの中にも
起案はそこそこに試験対策だけをやりますと言った人もいました


私はグループ研修での起案作成や検討用課題の検討が
そのまま試験対策だと思っています

今回はいませんでしたが、判例マニアのような方
法律を良くご存じと自覚されてる方は特にご注意下さい

試験の問題は法律論や判例の知識を問うものではありません

極論すれば法律や判例を知らなくても
問題に書かれている陳述から事実を抜き出し
それに合理性と相当性の判断を的確に下せれば良いのです

合理性とは
根拠があるか、ないか
筋が通っているか、いないか

相当性とは
まぁそんなものだろうと思えるか
いやいやそれはひどいんじゃないかと思うか

合理性もある、相当性もある
合理性はあるが、相当性に欠ける
合理性もない、相当性もない

これをどんな事実で裏付けるか
試験で問われるのはほぼこれだけ

念のため言っておきますが
「合理性がない」とか「相当性に欠ける」と書いても点数は出ません
問われているのはその根拠としての事実の抜き出しです

あとは補助的事実や実務上の取扱いを問う問題と
どちらかの立場に立ったあっせん案の検討

実際のあっせんの場ではあっせん案の検討こそ重要と考えますが
その前に陳述から要件事実を的確に抜き出す能力
それを申請書や答弁書にあっせん人にわかりやすくまとめる能力
事例問題ではこれが主要に問われているとお考え下さい



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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (被取締役)
2010-10-30 00:01:59
大変お久しぶりです。
第1回の特定社会保険労務士の試験は4年前のことになるのですね。初回の試験の直前は、いろいろな噂が乱れ飛び、試験内容の予想が妄想のように広がり、私もやや視野狭窄のような状態で試験に臨んだような気がします。
試験が終わった瞬間から逆にいろいろなことがすっきりと理解でき、その余裕から多くのことが見えてきたりして・・・。
まあいずれにせよ、自分の寄り添う価値観に従って、事例を因数分解するのが後悔のない対処法なのでしょうか。
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