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社会保険労務士日記

ほんとうのさいわいってなんだろう?
「社会保険労務士」の存在意義を探し求めて彷徨う日々

先従隗始(先ず隗より始めよ)

2007-01-27 18:27:00 | 徒然

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「先ず隗より始めよ」の本来の意味を云々するのは
現在はもう野暮というものなのでしょうが・・・

本来は「戦国策」にある「手近なものから始めよ」という教訓を含んだ故事成語

しかし日本ではどうも隗を問題を投げかけた本人と思い違いしているようで
「言い出した者から始めよ(自分からやりゃいいじゃんかよ全く・・・)」
という意味で使われることがほとんどのようです

言葉が時代と共に変化していくことを理解はしていても
この誤解はすんなり納得できないんだよなぁ・・・

テレビで政治家が使ったりしていると
恥ずかしくて見ているこちらがいたたまれなくなる

燕人立太子平為君
(燕人 太子平を立てて君と為す。)
是為昭王
(是れを昭王と為す。)
弔死問生、卑辞厚幣、以招賢者
(死を弔ひ生を問ひ、辞を卑くし幣を厚くして、以つて賢者を招く。)

問郭隗曰、「斉因孤之国乱、而襲破燕。
(郭隗に問ひて曰く、「斉孤の国の乱るるに因りて、襲ひて燕を破る。)
孤極知燕小不足以報
(孤極めて燕の小にして以つて報ずるに足らざるを知る。)
誠得賢士与共国以雪先王之恥、孤之願也
(誠に賢士を得て与に国を共にし、以つて先王の恥を雪ぐは、孤の願ひなり。)
先生視可者、得身事之」
(先生可なる者を視せ。身之に事ふるを得ん。」と。)

隗曰、「古之君有以千金使涓人求千里馬者
(隗曰く、「古の君に千金を以つて涓人をして千里の馬を求めしむる者有り。)
買死馬骨五百金而返
(死馬の骨を五百金に買ひて返る。)
君怒
(君 怒る。)
涓人曰、『死馬且買之
(涓人曰く、『死馬すら且つ之を買ふ。)
況生者乎馬今至矣』
(況んや生ける者をや。馬 今に至らん』と。)
不期年、千里馬至者三
(期年ならずして、千里の馬至る者三あり。)

今王必欲致士、先従隗始
(今、王必ず士を致さんと欲せば、先づ隗より始めよ。)
況賢於隗、者豈遠千里哉」
(況んや隗より賢なる者、豈に千里を遠しとせんや。」)
於是昭王為隗改築宮、師事之
(是に於いて 昭王 隗の為に改めて宮を築き、之に師事す。)
於是士争趨燕
(是に於いて 士争ひて燕に趨く。)


燕の人々は太子の平を立てて君主とした。
これを昭王といった。
戦死者を弔い、生存者を見舞い、へりくだった言葉遣いをし、
多くの礼物を用意して、賢者を招聘しようとした。

昭王は郭隗に問うて、
「斉はわが国の混乱につけこんで、燕を攻め破った。
私は燕が小国で、報復できないことをよく承知している。
ぜひとも賢者を味方に得て、その人物と共に政治を謀り、
先代の王の恥をすすぐことが、私の願いである。
先生、それにふさわしい人物を推薦していただきたい。
私自身その人物を師としてお仕えしたい。」
と言った。 

郭隗は、
「昔、ある国の君主で、涓人(小間使いの役人)に千金を持たせて、
一日に千里もの距離を走る名馬を買いに行かせた者がおりました。
涓人は死んだ馬の骨を五百金で買って帰って来ました。
君主は怒りました。
涓人は言いました、『死んだ馬の骨でさえ買ったのです。
まして生きている馬だったらなおさら高く買うに違いないでしょう。
千里の馬は、すぐにやって来ます。』
一年もたたないうちに、千里の馬が三頭もやって来ました。

今、王が、ぜひとも賢者を招き寄せたいとお考えならば、
まず、この隗からお始めください。
まして私より賢い人は、どうして千里の道を遠いと思いましょうか。
(いや、千里の道も遠いと思わずにやって来るでしょう。)」
と答えた。 
そこで昭王は、郭隗のために新たに邸宅を造って彼に師事した。
そこで賢者たちは先を争って燕に駆けつけた。   



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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (Unknown)
2008-12-22 20:52:04
参考になりました^^
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