湖畔の杜ビール、湖畔の杜レストランORAEのミミです。
秋田も雪が降り、空気が凛としまって参りました。
この空気を肌で感じると「あ~、仕込みの時期だなあ」と思います。
何の仕込みかと言いますと、日本酒といぶりがっこ。
逆にこの時季に仕上がる漬物もあります。
秋田独自のお漬物「花すし」です。
なんとこの「花すし」、1個丸ごと茄子を使います。
漬け方はと言いますと、一旦夏に収穫した茄子を菊が採れる秋まで塩漬けにしておきます。
秋になったら漬けていた茄子を取り出し、蒸かした餅米や菊、唐辛子を乗せて再度付け込むと言うわけです。
なんと手の込んだ漬物なのでしょう。
この「花すし」は秋田の伝統野菜である湯沢の「関口なす」でしか美味しく浸からないと言われております。
漬ける時に茄子1個を丸ごと潰して漬けるので、皮にハリがないと破けたりしてキレイに漬けあがりません。
「関口なす」は皮にハリがあり、身のしまりもいいので「花すし」の為の茄子と言ってもいい位です。漬けあがった茄子の皮のキレイさは餅米からくる照りもあって、実に美しいものです。
それにしても茄子は「関口なす」に限る・・・だから、一旦塩漬けして保存し、なんと秋の菊に合わせて漬けなおす・・・・。
秋田の漬物に対する美意識と言いましょうか。こだわりと言いましょうか。
素晴らしいなと思います。
分解した餅米の素直な甘さ、菊の香りとピリリとした辛さ。
これがあると御飯何倍でも頂けます。
勿論、日本酒にも欠かせません(*^_^*)
皮もキレイでツヤツヤです。「関口なす」は身持ちもいいので
切ってもこの形を保ったまま切れます。
分解の図。
上から見たところですが、上面に乗っているのが
餅米。その上に菊と唐辛子が乗ると言うわけです。
湖畔の杜ビール、湖畔の杜レストランORAEのミミです。
ミミの漬物初体験。
これ何だかおわかりですか?
なんと「柿の味噌漬け」。
柿を味噌に漬けるって、秋田はなんでも漬物にするんですね・・・なんて言われそうですが、
これがどうして、なかなか美味しいのです。
味噌の中に多少のザラメを入れてその中に渋抜きした硬めの柿を漬け込みます。
柿の素直な甘みと味噌が良く合いまして、御飯にも合うなと思いつつ、いやこの味何かに合う!!と、味を描く事しばし・・・・、あっカレーだなと。
味噌はコクを出す隠し味には最適で、更にこの柿がチャツネのような役割を果たすのでは・・・と。これは誰も気づかない究極の隠し味になるか、と思った次第です。
発酵県 秋田のチャツネ・・・・いいと思いませんか?!
ペースト上にしたものをカレーに混ぜながら食べてもいいかもしれません(*^_^*)