こんにちは、秋田・地ビール 湖畔の杜レストランORAEのミミです。
以前のブログで、酒蔵の仕込み人のおやつ「ひねり餅」のお話をしましたが、今日は仕込み人のまかない食の話をしたいと思います。
杜氏というのは、農家が閑散期に入る冬の出稼ぎだったと言いますが、ふるさとを離れる時に地元のもの若しくは自家製のものを持って蔵に入ったといわれます。
保存性にも優れていて酒のつまみにもなるものと言えば、漬物です。
杜氏は山内が有名ですが、山内で古くから作られてきたいぶり大根が秋田全体に広まったのもこのような酒とのつながりがあったかもしれません。
さてそのような背景によるものかは定かではありませんが、ある蔵に話を聞きましたら、杜氏や仕込み人のまかない食は、「うちの場合は、豆腐汁だな」と言っていました。
実際に食べさせて頂いたのですが、塩味のだし汁に寄豆腐と長ネギが入っているだけのとてもシンプルな汁物でした。ただそのお豆腐の量が半端じゃなくて、まさしく豆腐汁と言うに相応しい存在感でした。
汁自体はシンプルなのですが、とても寄せ立てのお豆腐が甘くて柔らかくて、満足度100%でした。
簡単に作れて、温かいもの、消化のいいもの、安価なものという観点でまかない食に定着したのではないかと思われます。食と酒のつながりは、飲む側の酒の肴以外に作り人にも伝統として存在しているのですね。。。
初絞り 船口めぐりと併せて、各蔵のまかない食めぐりをしてみたいと思うミミでした。。。
「日本酒蔵に見る秋田の食文化めぐり」・・・て、どんなもんでしょうかねえ~