◇箱根駅伝（横須賀）

　原稿書きには箱根駅伝である。
　なぜならば、①時間が長いこと。その分、長い時間原稿に向かうことになる。②大きなドラマがない。むろん、駅伝にはドラマがあるが、それでも全体の一部である。原稿に集中できるからである。③ならば、書斎で書けばいいではないかという反論もあろう。しかし、正月である。正月から原稿だけに取り掛かっていると完全にブーイングである。箱根駅伝は、知っているところがたくさん出てくる。箱根山中では、泊まったことがあるホテルがいくつか見える。帰りの小田原中継所は、かまぼこの鈴広の店頭であるが、その裏にある小田急の風祭の駅にいる、おばちゃん駅員さんについてというマニアックな話題で、盛り上がる。原稿と家族内の盛り上がりの接点として、箱根駅伝はちょうどいい。
　今年は、我が家の関係では、法政大学と関東学院大学が出ていなかった。上智大学は、もともと選外だろう。