★市民会議キックオフ（戸田市）

　戸田市の自治基本条例づくりの市民会議が始まった。
　戸田市では、「条文をつくるのではなく自治をつくる」という観点から検討が始まっているが、最初にあいさつに立った市長さんも、この点を強調していた。たしかに、自治の基本である防犯、防災、福祉、環境など、どの分野をとっても、市民の自立（自律）と相互の連携、協力がなければ、ものごとが進まない。こうした自立と協力の文化をつくるのが、自治基本条例で、また自治基本条例をきっかけに、こうした取り組みを起こしてもらうのが、自治基本条例を市民も含めて考えるのが、ねらいである。つまり、一人ひとりがみんな持っている力を引き出し、暮らしやすい地域をつくっていこうというのが自治基本条例である。
　会議は、夕方７時からであった。この日は午後２時半から、蕨市で職員研修会があったので、その終了後、そこから戸田市役所へ向かえばちょうどよいと考えた。ところが、地図を見ると蕨市役所と戸田市役所は、何と歩いて１５分ほどという近さである。それでは、あまりにすぐに着いてしまうので、途中にあったイトーヨーカドーによって、晩御飯を食べた。神奈川では見たことのない、とても大きなイトーヨーカドーで、端から端まで行くのに何分かかるのだろうかというくらいだった（市役所の人に聞くと、埼玉では決して大きくないということであった。恐るべき埼玉県）。
　ここには蕨市民も戸田市民も買い物に来ているのだろう。つまり市民の暮らしから見ると、市界や市役所の存在は重要ではあるが、市民の暮らし全体のなかでは一部であって、つまり行政だけでは、市民の幸せな暮らしをつくれないということだと思う。