今年も防府市における協働研修会に参加した。
今年は、防府へは8月にやってきた。山口県防府市は、新幹線ならば徳山駅か新山口駅から、または飛行機ならば、宇部山口空港からバスで新山口に出て、そこから山陽線で3つ目である。周防の国府があったところで、防府という。
防府は、歴史的には三田尻という名前のほうが有名である。長州藩の城下町である萩は、山口の奥のほうなので、参勤交代は、三田尻まで来て船で大阪に出る。この三田尻は、長州藩の海の玄関である。萩と三田尻をつなぐ道が萩往還で、防府天満宮の前の道が、この萩往還である。ただ、三田尻の港は、埋め立てに次ぐ埋めてで、今では大きく後退して、まちのなかに、小さな名残があるだけになってしまった。防府天満宮や三田尻については、この前に出版した『自治の旅』(萌書房)に書いた(防府天満宮の写真があるが、これは私がiphoneで撮ったものである)。
研修は、3時間半の講義+演習の内容を1.5日で合計3回で行うというものである。当初は、1回2~3時間くらいの研修計画であったが、それではとても収まらないと考えて、時間目一杯取ってもらった。時間一杯、私もよくしゃべるが、参加者もよく聞いてくれる。
こうした研修で難しいのは、基本的に同じことを話さなければいけない点である。その場の参加者の様子を見ながら、レベルの上げ下げをする私の研修パターンでは、つい違う話をしがちになるが、今回、防府市参画・協働条例の穴埋め問題をつくって、研修のブレが出ないように心がけた。そのせいか大要、同じ話に収まったように思う。
3回同じことをやっても、受講生の反応が微妙に違う。要するに、元気な人が2,3人いると、話がどんどんと広がり、あらたな情報やアイディアを思い出す。相手の対応によって、引き出されるものが違ってくるということであるが、この点は、研修だけに限らず、大事なポイントだろう。
来年のNHK大河ドラマは、「花燃ゆ」で、その舞台のひとつが防府である。防府市では町をあげてPRをやっている。来年は、多くの観光客が来て、大いに賑わうことだろう。今年は、連れ合いは一緒に来なかったが、来年は、一緒に行くと言うだろう。
防府の夏の名物は、天神ハモである。防府のように、塩田があったような地形では、砂地に住むハモがたくさん取れるのだろう。ネットで調べたハモ料理を出す店に入ったが、とてもおいしく、また板前さんとの話も、旅人には心地よいものだった。この季節、また来たら、ここでハモを食べるとしよう(前週の徳島でもハモを食べた。ここでは一般名詞の残りハモといっていた)。
さて、防府における経済効果であるが、防府天満宮下のうめてらすで、防府についた日に買い込んだ。防府は外郎が有名であるが、それ以外に、夏ミカンを使ったケーキなどを買い込んだ。金額的には、さほどのことがなく、防府における経済効果は、きわめて少なかったと言わざるを得ない。