松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆三浦半島ではなぜ人口が減るのだろうか(本郷台)

2015-06-15 | 地方自治法と地方自治のはざまで

 今年度の本郷台における市町村職員研修のテーマは、人口減少を考えることになった。

 この研究会は、神奈川県下市町村の自治体職員によるものである。6月から翌年の1月いっぱいまで、8か月間、合計12回開催される。私がアドバイザーを担当するようになって、今年で4年目となる。

 この研究会の意義は、政策提案することにある。実は、私が担当する以前から、この研究会はあったが、そのときは、もっぱら先行事例を調査して報告することが中心であった。これはこれで意義があるが、この研究会では、そこにとどまらず、政策提案するものである。

 これまでは、空き家問題、若者政策、2025年の総合計画と、取り上げたその時には、さほど話題になっていないが、早晩、大きな政策課題になりそうなテーマを取り上げてきた。その分、限られた時間で報告書をつくるのが困難で、歴代のメンバーは、苦労しながら、研究成果をまとめてきた。その意味で私のほうも大変であるが、面白ということで、引き受けている。

 今回のテーマは、同じ神奈川県でも、人口減少が進んでいる県西地区と三浦半島(横須賀市、三浦市)を取り上げ、その原因と対応策を考えることになった。同じ人口減少でも、県西と三浦半島とは、原因や現れ方に違いがあり、それゆえ政策内容も違ってくるのではないかという予測のもとの研究である。

 集まったメンバーは11名で、今回のテーマにふさわしく、県西地区と横須賀市の職員が、数多く参加した。これまで、この研究会は、8か月に及ぶ研究とあって、規模が小さな県西地区の自治体には、敷居が高かったようであるが、今回は、ある意味、快挙となった。これは、県西地区と三浦半島に焦点を絞ったテーマを設定して、事務局の眼力と根回しがさすがということなのだろう。

 最初なので、基調講演をすることになった。30分くらいでと私のほうから話をしていたが、話し始めたら、1時間半くらい話したようだ。メンバーはみな若く、私がその年のころ、私は何をしていたのだろうかと考えながら話をしていたら、ついつい力が入ってしまった。

 当面は、新たな広域連携の可能性を模索しながら進めていくことになった。新たな法制度につながるヒントのようなものが出ると面白いと思う。ともかく、いいスタートが切れた。

 

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