松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆行政評価委員会

2023-02-11 | 地方自治法と地方自治のはざまで
 今回が最終回の委員会となった。制度設計も含めて合計で6年間やったことになる。

 これまで行政評価委員会やマニフェストの評価委員などは、お断りしてきた。上からの採点や評価などは、苦手だからである。学校の試験の採点でも、いいところを見て、そこを評価するから、みんな合格になる。

 ただ、白岡市では、提案型の励ます行政評価ができるのではないかと考えて、引き受けることにした。事務局メンバーが前向きな人たちだったことも、これならできると思った次第である。

 委員会の運営で心がけたのは、提案型にすること。評価を踏まえ、こうすればもっとよくなるという提案を心がけることである。手難するという発想や行動は、社会では当たり前である。会社に勤めていて、これはおかしいと言ってもダメで、こういうふうに改善したらどうかという提案をしないと、職場では相手にされないと思う。家のなかだって、同じである。

 ところが、行政との関係では、言いっぱなしの批判だけですんでしまう。これまで、家庭や会社で、普通に行われていることが、対行政では言いっぱなしに変わる。それを普通の関係に戻そうと考えた。

 だから、みな自分の意見で提案型の発言する。そのための仕組みも必要なので新城方式を考えた。これは宿題方式で、事前に資料を読み込み、改善案等を提出し、それを委員一覧にして出すものである。委員会はそこから始まる。だから、説明は念のための短時間になるし、みな発言できるし、意見は使用されるし、合意も容易になる。

 そうしたある意味、常識的な、議論し決定する仕組みを実践することで、そうした文化を創ろうという展望で、委員会をやってきた。

 これには、委員側だけでなく、行政側の事務局も、そのための準備と自分たちの見解を持つことが求められ、そのぶん、手間がかかったかと思うが、気持ちよくやってくれて、私としてもやりやすかった。感謝したいと思う。

 今回で、この委員会は、一定の役割を終えたが、ここでの実践を庁内全体に広げるように、引き続き、がんばってもらいたい。

 白岡には、ずいぶん通ったが、まちの未来は、安閑とはしていられないのではないというのは、肌感覚で感じている。少しずつ元気をなくしている。コロナの関係もあるかもしれないが、これはときどき、出かける人ならではの感覚だと思う。ただ。まちの強みはあるので、それを伸ばしつつ、さらなる奮闘を期待したい。
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