松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆自治実務セミナー(第一法規)の連載『条例企画・条例指導の要点』(4)「この条例が必要だ」と信じる 

2023-08-20 | はじめての条例づくり

 9月号の校正原稿が来た。編集の人が良く見てくれているので、いつもSさん案でいきましょうと言って、校了となる。

 自治実務セミナー(第一法規)の連載『条例企画・条例指導の要点』-つくる担当職員の基本知識・支える法制担当の留意点-の4回目は、「この条例が必要だ」と信じるである。この連載は、条例をつくることの意義が今ひとつ分からない。条例づくりに自信を持つにはどうしたらよいだろう。という疑問に答えたものである。

 率直に言って、どんどん、面白くなってくると思う。なぜならば、読んでいて私が面白い。

 おもしろさの秘訣は、実際に条例をつくってきたからである。研究者はもちろん、役所の人も、条例をつくった経験がある人はそう多くないだろう。法規係でも、条文はつくるが、条例はつくったことがないという人も多いのではないか。

 そこは、条例制定4回。うち1回は失敗という体験は貴重だと思う。ちなみに、この失敗談も、そのうち出てくる。

 全体のうち、体験コーナーが面白いと言われる。はたして、ほめられているのだろうか。

 今回の体験コーナーは、総務で田口さんが部長だった時のことを書いた。こんな書き出しである。

「個人情報保護条例にしましょう」というと部長は、次のようにいう。
「条例はいいけど、議会で答弁するのはオレだよ。松下、お前、答弁しないじゃん。規則や要綱で何とかなんないの」。もっともな話である。これは条例とは何なのかの基本問題である。この部長の疑問に10秒で答えられなければいけない。

 体験談のなかにも、条例づくりの真髄が盛り込まれている。

 この連載は、あと何回続くのかは分からないが、体験コーナーでは、この個人情報ネタで引っ張っていく。後日談も含めて、役所時代は面白いことがいっぱいあった。

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