女として大阪で暮らす。(朝鮮婆ではないよ)

自然を愛する人です。
そして動物を愛する人です。
植物も大好きです。
ニコ生すき、日本の糞ばばですよ。

けいこ(短編小説風)

2012-02-18 | 日記
けいこは、大阪のある小さな都市の中に生まれました。
その町は、活気にあふれて、みな輝いて生きていました。
けいこは、その町の長女として生まれて、何不自由なく育ちました。

少しばかり、人よりも背も高く、それに少しロマンチストでもありました。
顔はえらが張り、はっきりとしない細い目に悩んではいましたが、それでもそのうちにいいことでもあるだろうと、いつも期待に胸を膨らませる毎日でした。

けいこの父は、精肉店を営んでいて、食べるのにはほとんど苦労がありませんでした。
母は、割ときちんとした家庭で育ったので、父とは仲のいい夫婦でした。
その頃に、自分には、何にもわからない世の中の、風を知らないで生きていた時期でした。

けいこの住む街には、おいしいキムチがあり、そして異国情緒のある、香がいつもしてました。
町をあるけば、おいしそうなチジミの作りたての、においがいつもしているので、けいこも、
たまに、買い食いをしているそんな、高校生でした。

けいこには、二つばかり離れた、弟もいましたが、喧嘩ばかりしてやんちゃな弟でした。
高校生の時、けいこの周りにある噂が流れていました。
あの人は、これだから、自殺したんだという、噂でした。

これだから?!
人生の入り口で、人にもまれたことのない人間にわかるはずもないことです。
差別というものは、この世にあっても、自分には関係がないとおもっていました。

母が、たまに着る民族衣装に、あこがれる女の子でもあったのです。
隠さなくても、けいこは、在日であり、それがわるいことでもなかったのですが。
親戚の人は、芸能関係の人もあったりで、この自分の進む道がすべて不幸になるなんておもえなかったのです。

続く。




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