大銀杏ジュンコ  オオイチョウ・ジュンコ

女性として生きる知恵、大銀杏ジュンコがホンネで書きます。人を傷つけるためではなく、私の理解を深めるために。コメント歓迎!

ロレアルなあたし

2005-11-06 22:39:10 | 女性として
25年も昔、私は小学生だった。そして「8時に就寝、テレビは一日1時間だけ、それも5時まで。兄弟で相談して何を見るか決めなさい。」うちにはこんな決まりがあった。だから『8時だよ全員集合』も『欽ドコ』も、一度も見たことがない。5時以降はテレビを全く見せてもらえなかったわけではなく、ニュースや大河ドラマはOK。つまり親が低俗だと思うものは見せてもらえなかった。

友達の話題についていけない時は焦るけど、親を真似てそんなものくだらないと自分に言い聞かせた。恋愛話が咲き乱れる少女漫画は全部だめ。おしゃれしたくても子供は必要ないからと、お下がり率は99%。男物も女物もごちゃまぜに、ちぐはぐな服をを平気で着ていた。因みに、洗髪のときにリンスも使っちゃいけなかった。色気出すのは10年早いって?

とにかく人と違う自分を意識して、自分のほうが惨めに感じるような時、私は決まって「くだらない」と自分以外を馬鹿にすることで自尊心を守るクセがついてしまった。子供時代になんだかよくわからない物をいっぱい否定しまくった後遺症で、好きに生きてるつもりの今でも油断すると混乱してしまう。服や化粧にお金や時間を使ったりすることが、たまらなく無意味なことに思えてくるのだ。すごく大切なことなのに。

ちょっとおしゃれして外見を良くするだけで、人生は大きく変る。まず人の扱いが変る。そして自分自身の心の中でも、自分を大切にする気持ちが大きくなる。自分が大切だからこそ、生きる意味が出てくる。だから、女でも男でも、内面でも外見でも、自分を磨くことに遠慮なんかする理由はどこにもないはず。これが俗っぽい発想だとしても、現実に私の心はそうやって動く。

この前、ちょいとお高いジャケットを買った。素材から考えて、ちょっとその値段には合わないと思ったけれど、店員に "You deserve!!"(あなたには其の価値があるから!)と言われて、納得。セールストークにのせられたと言えばそれまでなんだけど、素直に頂いた。『私には、素敵な服を着る価値がある。』それを実感することは何にも変え難い快感だから、服を手に入れる以上にお金を使う意味があったのだ。

最近収入が全くなくなって多少不安な大銀杏、今日は買い物に行って何も買えなかった。お金はなくなったらまた稼げばいい。どうしても稼げなかったら詐欺とか結婚とか自殺とかいろいろ手はあるんだから、明日からはまた、この価値ある私のためにちゃんとお金を使おうと思う。

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1 コメント

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あれれ (croissant)
2005-12-21 00:39:34
すっかり更新されなくなってしまいましたね。

なんと言いますか、大銀杏さんのクールな文章が好きだったのですが。
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