大銀杏ジュンコ  オオイチョウ・ジュンコ

女性として生きる知恵、大銀杏ジュンコがホンネで書きます。人を傷つけるためではなく、私の理解を深めるために。コメント歓迎!

趣味は習い事

2005-03-22 09:53:43 | パフォーマンス
大銀杏、フラメンコの他にギターも習っています。ニュージーランドにきてからたった3年、今までにお金を払った習い事の数は既に10に近づいています。カルチャー・スクール情報もお任せあれ。忘れているのもあるかもしれませんが、ちょっとリストにしてみました。
 - Singing(歌)
 - Hip Hop(ヒップホップダンス)
 - Swing Dance(ジャズダンス)
 - Ballet(バレエ)
 - Public Speaking(スピーチ)
 - Flamenco(フラメンコ)
 - Ice Skating(アイススケート)
 - Guitar(ギター)

基本的に歌ったり踊ったり、するのが好きなんでしょうね。この中で続いけているのはフラメンコとギターのみ。本当は歌とアイススケートも続けたいのですが、やっぱり時間と体力には限界が・・・。何故この2つが残ったのかなと考えると、基本的に「発表の場が多い」ものが残ってるんです。(フラメンコについては当初先生に毛嫌いされるという逆境に打ち勝ちたかったからという裏事情があるのですが・・・別項ご参照ください。)

そもそもフラメンコを始めたのはダイエットのためでした。脂肪燃焼にはウォーキングが一番なのはわかってますけど、一人でうろうろ歩いて楽しいわけないですよね?徘徊老人にはまだ早いし、はっきり言って毎日やるなんて面倒くさいだけ。やっぱり運動をするからには「できないことができるようになる」「上手になる」「人に見せる」スポーツであればあるいは「勝てるようになる」など、欲望と達成感がなければ味気ない。下世話な欲望を満足させるためにの方が、私にはより強い動機となります。

ギターはフラメンコの伴奏として欠かせないものですが、大銀杏の目的はフラメンコではありません。パーティーの多いニュージーランドでは意外と弾く機会があるのです。上手になったらストリートミュージシャンもやってみたいし、あわよくば歌手デビュー?え?紅白?なんつって。ま、とにかくギターは持ち運びも簡単なので、これが弾ければ人生はさらに豊かになると思ってます。

さて、今入れ込んでいるフラメンコがひと段落したらアイススケートに挑戦しようと思ってます。ジャンプやスピンしたりできたらかっこいいと思いませんか?オリンピックに出ようと思っているわけじゃなくても、「あんなことができるようになりたい」という気持ち以上に心が躍ることってないんですよね。一旦それが出来てしまえば、さらに上が見えてきて戦いになってくる。その争いからは遠ざかりたいのです。っていうか勝てないし。だから新しい習い事を始めてみては、それが楽しければある程度はやる、だけど極めようとはしない。だからまた新しいことを探すというパターンになるんです。

器用貧乏とは私のこと。親にもよくそう馬鹿にされました。でもそれは傍から見て貧乏なだけで、当の本人は折々に満足を味わって豊かな気持ちですごしているのです。「あんなこともこんなこともやってみたい」というのが大銀杏の持って生まれた性格だとしたら、「あんなこともこんなことも私にさせてあげられる」という今の状態はまさに天国みたいです。人の評価なんて私の満足の前では取るに足らないことですから。

先生のお気に入り? ・・・っふ・・・。

2005-03-18 17:45:06 | パフォーマンス
大銀杏はフラメンコを踊っています。先日のこと、月謝を払おうと列に並んでいたら、先生が、「あら、ジュンコの分はまだ計算してなかったわ。今計算するわねー」と計算をはじめられた。うちのお教室、レベルによってレッスン時間も値段もバラバラ。週に何回通うかで割引率が決まっているので、月毎に払う場合は「何曜日の何時いくら、何曜日いくら、週2回だから1割引いて・・・」という計算をするのです。ちょっと面倒くさいことですが、毎回払うよりお得だし・・・。そんなとき、後ろに並んでいた生徒が「ジュンコは特別だから計算していないのよ!あなたは"Teacher's pet"だものね」と意味不明のことを言うのです。「先生のペット」だなんてそんな・・・ か、かわいいってこと?うん、違うよね。

もちろんこれ、先生のお気に入りであることへの当てこすり。月謝の計算をしてもらっていない=お気に入りという図式も摩訶不思議、ただただ「あんたひいきされてんじゃん」ということを言いたくてムリな会話運びになってしまっただけ。実際フラメンコを初めてから1年ちょっとの私がアドバンスのクラスに出入りし、イベントでソロを踊っているというのは、層の浅いニュージーランドでも異例なこと。でもこうなるまでには先生と私の心理戦秘話があるんです。

当初私は先生からなんだかものすごく嫌われていました。人が見てなきゃ平気で無視するわ、レッスンで毎回「フラメンコはバレエとは違うから・・・」とか「バレエみたいな型にはまった踊りは・・・」とか、とにかくバレエを否定するようなことを言うんです。バレエやってたのなんて15年以上前だっつに。そして私にはほとんど注意をしないし見てくれない。その態度にかなり腹が立って、本当は大して興味もなかったのに「ぜってぇ辞めてやんねぇ」と決意してしまったのです。それから機会を伺うこと半年、チャンスはやってきました。

発表会のセビジャーナス(お祭りの踊り)には2組あって、速いテンポで上級者が踊る組と遅い組に分かれてました。大銀杏ラッキーなことに速いテンポの組にエントリーされ、結構ご機嫌で練習に励んでいました。セビジャーナスは2人一組で踊り、私のパートナーはスチュワーデスさん。そんなある日、先生から私ダイレクトではなく、私のフラットメイト経由で由々しき情報が伝えられました。私のパートナーと同じ職場の方が、彼女と一緒に練習したいからという理由でパートナーを交換してくれと言いだし、先生はそれを承諾したというのです。私はもともと遅い組にエントリーされていた方と遅い組に出るようにということでした。なんじゃそりゃ!

これを聞いた時、大銀杏は「今だ!」とぴんと来たのです。物申すチャンスです。誰だって「先生、私をもっとかわいがってください」って頼めませんよ。だけど、理不尽な扱いを責め立てて自分の立場を良くする交渉を有利に運ぶというのは交渉の基本テクニック。私は早速先生に「私は早い組でやりたい。私はすごーーくがんばって練習しているのでこの扱いは不本意と感じている。」云々。さらにあんまり強い調子にならないよう、フォントを手書き調のポップなものに変え、薄紫のかわいらしい色にしました。あつかましすぎないかどうか私の上司に英語をチェックしてもらう念の入れよう。

この手紙、すぐにE-mailで送ったんですが、「読んでない」と逃げられるのが容易に予想されるため、大銀杏プリントアウトもして封筒に入れて次のレッスンにも携えていきました。もちろんカラーで。先生に「あの、メール送ったんですけど・・・」と言うや否や、「あ、そうなの?見てないわ」。そこでにっこり笑って、「そう思って、プリントアウトしてきました。」とすかさず封筒を手渡しました。クス・・・逃がさないわよ。

ほどなく、先生から「あなたはもちろん速いテンポの組よ、あなたは良くやっているわね。」という返事が入り、その後はアドバンスのクラス来る?カスタネット?個人レッスンしてあげるわよとまさに手のひらを返したような対応。おいおいと鼻白む態度を見せてはだめ。今まで何事もなかったかのように先生先生と尻尾をふれば、あとはおいしい話が振ってくるってもの。こうやって大銀杏2年目にしてソロ・デビューという快挙を成し遂げたんです。だから「先生のお気に入り」なんて言われても、舞い上がりこそすれ、萎縮したりしません。私にとっては褒め言葉だもん。

ま、そんな不安定な先生ですからまたいつ大銀杏に矛先が向いてくるのかわかりませんが、あたし見かけほど弱くない。母との心理戦線で磨き上げられた技はまさに怪我の功名。先生も心しておいて下さいね。

ソロはやっぱり気持ちいい

2005-03-12 20:14:03 | パフォーマンス
ニュージーランドでは公園などで市民のために無料のコンサートやフェスティバルがたくさんあります。特に夏は雨も少ないため、毎週末どこかしらでパフォーマンスがあったりします。フラメンコをやっている大銀杏もなかなか忙しく、子の夏は4回ほど出演しました。先週棚ボタ式にソロ・デビューをしてしまった私。日ごろの行いの賜物か、来週末またもやソロで踊らせてもらえることになりました。よっしゃぁ!がんばります。

先の話になりますが、今日から10月の発表会で踊るソロの振り付けもはじまりました。いよいよ私の時代の幕開けですね。ところでこの発表会で私の演目はタンギージョ。お帽子をもって小粋に踊るわりと単純な4拍子の曲です。イベントではなく舞台上での初ソロになるわけですが、この演目に少々苦笑。その理由はずばり「お帽子」にあります。

ニュージーランドは南太平洋に浮かぶ日本より小さな島国。天然資源が出るわけでもないのでここは一流先進国ではありません。また全国の人口をあわせても横浜市の人口に満たない程度なので、つまり、ええと、ビンボです。もちろんフラメンコは盛んではありませんので、カスタネット一つでもスペインに注文しなければならないほど。フラメンコで使うようなお帽子は教室の誰も持っていないのです。そこで、私。大銀杏は1年前にはじめたばかりですが、個人レッスンはバンバン申し込むわ靴は気に入るまで何足も買い入れるわ、衣装となればロックミシンまで買い込んでしまうお買い物狂。自分の踊りを解析するためにレッスンに最新式DVDビデオカメラを持ち込む馬鹿っぷりも発揮しています。ということで、私に小物を使うものを振り分けておけば絶対スペインからでも南極からでも手に入れてくるはず、舞台に彩が出ると先生がふんだに違いありません。

この話、乗りました。買いましょうとも。今日のレッスンではとりあえず手近にあったふちのない帽子を持っていった私。ぴっちりおでこを出した頭にそんな帽子をかぶるとまるで毛が抜けちゃった病人のようでしたけど、舞台ではこれでもかというほどハデなお帽子を見せびらかすつもりです。だってソロだもの。一挙一動に視線が集まる一瞬、客席から風が吹いてくるように感じるんです。毛穴に視線がささるんです。ちょっとまだ実力不足で快感とまでは言えませんが、いつか自信を持ってその刺激を味わいたいと思います。

体が持つといいな・・・  by 34歳 大銀杏ジュンコ