大沼法竜師に学ぶ

故大沼法竜師の御著書を拝読させていただく

魂のささやき

2008-05-27 20:32:57 | Weblog
20 佛様を焼いた

 六月十五日から九月十五日まで満九十日夏中説教に正信偈の講義を始めた。
最初に婆さんが、久遠劫から親様を泣かした上に火事にあって
親様まで焼きましてお詫びの申しようがありません。
如何に考えたら好いでしょうかと尋ねた。本当にすまんことをしたなあ。
幾万劫も腹の中で親様を焼いて来て、まだ足りないでお姿まで焼いたとは、
底の知れない悪人じゃなあ。併し貴女よりも私はまだまだ罪が深い。
救われた今も、一生終るまでも毎日毎時焼き通しに焼いて居るのでございます。
姿の佛様は真実の世界にお帰りになりますから焼かれはなさらないが、
私達は心に佛様を縛りつけて焼いて居るのですから懺悔せずには居られません。
(『魂のささやき』p.54-55)