Inner Chaincase

2018-10-27 | Weblog
ギアボックススプロケットを取り付け。オイルシールの内側にスペーサーを入れるのを忘れずに。



ロックタイト中強度を塗って逆ネジのナットを締め付け。ぎゅーっと締め込むと意外といい位置でロックワッシャーが決まります。



ロックワッシャーを固定するネジにもロックタイトを。



インナープライマリーケース。ギアシャフトが出るところのフェルトシールを交換。めっちゃ窮屈なので一度万力で潰してから油に浸し、ピッカーでぎゅうぎゅう押し込みます。フェルトが入ってもそのあとケースをはめ込むのにも苦労する。ある程度のところでコンコンとプラハンで叩くとはまる。ちなみにここはラバーシールもあるらしいんですけど…前に一度試したところタイトではまらなかったそうです。



クランクケースとの間に液ガスを塗った紙ガスケットを入れ、新調した変な形のタブワッシャーを入れてボルトで固定。



ギアシャフトにクラッチロケーションサークリップと呼ばれるCの字のクリップをつけ、そのクリップがぴったりはまる溝のついたクラッチロケーションスペーサーを入れます。……入りません。Cの字が何度かの使用を経てやや開いているようで、うまいことスペーサーの溝にはまらない。ぎゅうぎゅう回しながら押し込み、力をかけながら、ピッカーやマイナスでクリップを上から押してなんとかカチッとはめる。次回はここのクリップ交換だな…。





さらにシムが1枚あるので忘れずに。あとシーリングディスクに気休めのシリコンシーラントも塗っときました。多分効果はない。
 

Gearbox Overhaul 5

2018-10-27 | Weblog
はい。じゃあ部品も揃ったんでギアボックスを組んでいきます。写真多めの長め。別に目新しいことは書いてないです。まずはギアボックスのオイルシールを交換。マイナスでこじって外します。結構力ずく。うまいことシールの金属部分の端にマイナスを引っ掛けないとダメかも。



新品をはめる際には謎の新兵器ロックタイト572(金属配管用シール材)を塗布。水道テープの液体版みたいなものだそうです。化学。ここのオイルシールはでっかいんで斜めにはまって歪まないよう慎重に。同じくらいの大きさの円盤でコツコツやるのが理想。



昔の記録を参照しながら順番に組んでいきます。まずはメインシャフトスリーブギアを入れて…



レイシャフトと4速3速ギアをセットで入れる。



カムプレートを3速と4速の間くらいにして…



メインシャフト3速とセレクターフォークをセットでぶち込みます。



セレクターフォークのポッチがカムプレートの溝にはまるように。



続いてレイシャフト2速とセレクターフォークを同じ要領で。方向など間違わないように。



ここまで入ったらセレクターフォークのシャフトを入れます。





で、メインシャフトを入れて、残りのギアどもをぶち込む。このへんも微妙に方向を間違わないように。



あとここらでナックルピンローラーを入れとかないと、後でえらい目をみる。



ガスケットを入れて仮組み。このあたりは組んでバラしての繰り返しなんで、ガスケットは複数枚用意するか、コピーを取っておいて自分で量産するのが無難かも。



メインシャフトナットを仮締め。



反対側で固定しないと締められません。まあ仮組みなんで手締めで軽く。



この状態でメインシャフトを回してみるが……渋い。スリーブギアの二つのブッシュを結構クリアランスを詰め気味にしたので、多分組むと微妙にアタリが悪くて引っかかるのだ。



一旦バラしてオートゾルを塗り…



メインシャフトだけ入れて組んですり合わせる。反対側でナットにTレンチをかけて回してもらうのが良い。手でやると死ぬ。



ある程度やったら一旦バラして洗浄し、ちょっとホーニングしてから再びギアボックス仮組み。動きは良さそうなので、今度はギアの入りをそれぞれのポジションでチェック。問題なさそうなので、プランジャーのとこを本締め。ここもさっきのロックタイト572を塗布。あとアルミワッシャーがダメになってたんで5/8の銅ワッシャーに交換。



紙ガスケットに液ガスを塗って各所ナットを締める。ここはギアボックス内のナットにはスプリングワッシャー、ギアボックス外の二つには普通のワッシャー。理由はわからん。



メインシャフトナットを本締め。スプロケットを仮組みし、回り止めをしながら締めます。



次いでクラッチオペレーティングレバーを組みますが…



すっかり忘れてたけどアウターカバー側に刺さるクラッチワイヤーと位置を合わせて締めます。パチンコ玉を入れるのを忘れずに。



よく見ると以前ポンチを打っていた。



レバーを組み付ける。そしてこの後アウターカバーに移り、一旦組み上げたのだが…。キックスプリングを入れ忘れてバラす羽目に…。キックスプリングもこの段階で忘れずつけましょう。



で、アウターカバー。ギアチェンジラチェットのOリングを交換。



ポールキャリア組み付け。



ポールキャリアの溝にリターンスプリングをかける。ラチェットスプリングなども組み付け。



仮組みしてチェンジレバーをつけ動きを確認。問題なし。



本組の際にはキックペダルのとこのOリングにシリコンシーラントを盛ります。トリニティー方式。



はい、組めました。やれやれ。組んでバラして組んでバラしてだったなあ…。



お次はプライマリーですね。
 

New Yoke

2018-10-21 | Weblog
ロウアーヨークが来たんで仮組みします。あとあの後ブログ見直したら、やっぱり組んだとき渋いって言ってた。走っているうちにアタリがでるのでは…という幻想。仮組みしたところフォークの歪みはなくなりました。…まだ組んで乗ってみないと油断はできないが。



ちなみにコマンドの三又は750と850で角度が違うんだそうで。一応裏面のパーツナンバーを確認しますと両者ともに064083 ANG。…ANGってなんだ?



比較してみると新品の方が微妙に肉厚なような…?銀が膨張色だからか…?コマンドの三又はわりと簡単に歪むそうなので、一応対策品ということなのか偶然なのか…。



しかし新品にはシルバーしかないので塗装してから本組みとなります。下着上下の色違いをナシととるかアリととるかは…漢を試すよね。個人的には三又はナシだが下着ならアリ派です。その油断がいい。そしてめちゃくちゃ久しぶりにカシューを塗った。平日ひとり帰宅するとそっと迎えてくれる猫とカシュー臭…。塗り終わって一週間飛んで本組みへ。ヘッドラグダストカバーの下にワッシャーを入れるのを忘れずに。



ロウアーヨークが変わったからか、なぜか右側のヘッドライトステーが上下にOリングを挟んでもガタがある。下側のOリングをひとつ増やして対応。しかしここがなかなか組むのが大変。Oリングが落ちないよう左右のステーをちょうどいい位置にしながらフォークを入れていくが、スムーズに入らず、途中Oリングを噛んだりする。ひとりでは到底組めない。フォークゲイター入れ忘れたら泣くよね。



あとはタイヤやフェンダーなどもろもろをつけてとりあえずはまた動かせるようになった。目見当では歪みはなさそうだが…どうだろう?わかりづらいんだよなあ。



ヘッドライト内の配線もマスキングによる記号割り当て方式で一発再配線。次回はギアとプライマリーですな。
 

Front Wheel Bearings

2018-10-14 | Weblog
フロントホイールのベアリングがちょっと渋いっつうかごろついていたのでついでに交換。バーナーでハブをそれなりに炙って、ベアリングプーラーでコンコン引き抜きます。専用工具は余計なとこに無駄な負荷がかからなくてやっぱりいいですね。



反対側も同じように。



ここのベアリングは両方ともモノタロウに置いています。プライマリー側が6203番LLU(両面シール)のC3。ディスクブレーキ側が4203番で複列深溝玉軸受(ダブルロー)と呼ばれるボールが2列のやつ。お高い。ちなみにこの4203番。フェルトシールとかカシメのフタとかが面倒なのでシールありを探してみたところ、4203 2RSでいくつか出てくるが…どれもメーカー不明なので遠慮しておいた。求む、人柱。



でもってここのベアリング、両サイドともハブ内部のディスタンスカラーで位置が決まっているのだが、締め込みすぎるとディスタンスカラーがベアリングの内輪を押すので動きが渋くなります。なのでどっ着くまで圧入したら動きをチェック。渋かったらプーラーでちょっと引っ張ってスムーズに回るところで止めます。めんどくせえなあ。





フタをするときもぎゅうぅと締めると渋くなるんで頃合いで止める。アルミが相手なんであまり気は進みませんがロックタイト弱を塗って緩まないようにしておきます。



ディスク側。フェルトシールを2枚の板で挟む構造。元はカシメてあったが、今回はカシメず、シリコンシーラントでひっつけてみた。ダストカバーもつくし大丈夫だと思うけどどうだろう。



あとこのフェルトシールのフタ。新しく来たものには4方向に丸い切り欠きがあるけど、これなんのためのやつなんだろう?
 

Gearbox Overhaul 4

2018-10-06 | Weblog
必要なパーツはあらかた発注したが、到着まで間があるのでできるところを進めます。ブッシュを圧入してホーニング。



そしてラッピング。



仕上げにもう一度ホーニング。





ガタなしするするに。



余った時間でロッカーまわりのガスケット交換など。









このあたりのボルトの締め加減がどうにも怖い。