マックを出るとバスターミナルに行くヨシユキさんと僕は銀行の前で別れることになるけど、僕はバスのところまで歩いた。ヨシユキさんは歩きながらボソッと「ドライブの帰りはあまり遅くならないように気をつけて」と言った。
「コージ君は大丈夫だと思うけど、疲れてきたころホテルのネオンは魅力的に見えるんだ、男としては。ごめん、これじゃ言い訳になるね」
アネキを妊娠させたヨシユキさんに言われるとミョーにリアルだった。
食事のおいしいホテルと誘惑の網をはって待ち構えている毒グモのようなホテル、2種類のホテルのことを考えながら自転車をこいでいたら赤信号を見落としそうになった。急ブレーキをかけて飛び出した分を戻りながら、18歳からいきなり25歳にはなれないと思い知った。
僕は青春時代をきちんと生きてない。恐いものやイヤなものは避けてきたから、気付いたら一歩外に出たら恐いものだらけのシェルターに引きこもっていたんだと思う。
「コージ君は大丈夫だと思うけど、疲れてきたころホテルのネオンは魅力的に見えるんだ、男としては。ごめん、これじゃ言い訳になるね」
アネキを妊娠させたヨシユキさんに言われるとミョーにリアルだった。
食事のおいしいホテルと誘惑の網をはって待ち構えている毒グモのようなホテル、2種類のホテルのことを考えながら自転車をこいでいたら赤信号を見落としそうになった。急ブレーキをかけて飛び出した分を戻りながら、18歳からいきなり25歳にはなれないと思い知った。
僕は青春時代をきちんと生きてない。恐いものやイヤなものは避けてきたから、気付いたら一歩外に出たら恐いものだらけのシェルターに引きこもっていたんだと思う。