別府・明礬温泉。意外なことに、明礬温泉において本当に明礬泉はここ湯元屋だけだといいます。他も硫化水素泉に酸性泉、緑礬泉と狭い地区に泉質がひしめき合っているのですが……。
ちなみに明礬泉は療養泉の種類でいえば含アルミニウム泉。1kgの温泉水のうちアルミニウムが100mg以上入っているものが含アルミニウム泉になるのですが、明礬温泉の中でもそれに該当する湯はここだけなのです。それに惹かれて泊まってきました。明礬温泉の入口の狭い坂道に入ると、鶴寿泉の斜め前に湯元屋があります。旅館というより民宿、というか親戚のうちといったたたずまいが親しみやすい。
網戸になった玄関をあけると、女将さんが「いらっしゃい」と迎えてくれました。いきなりアットホームな大分弁のタメ口、女将さんというより「おばちゃん」というような感じです。こっちもまったくタメ口で口きけそうな雰囲気がホントに親戚のうちのようです。お部屋もこんな感じです。和室にカーペットがしいてあります。手作りのクッキーでおもてなししてくれます。手作りのバターの味がしてさくさくとした歯ざわり。懐かしい味です。クッキーと一緒に、このあたりの地図やイベント告知の新聞などを持ってきてくれて、しばしおしゃべり。明礬温泉も若い人が中心になって町おこしがさかんになってきているそうです♪
たしかに明礬温泉あたりは懐かしい里の路地を散策しながらさまざまな泉質(別府にある10の泉質のうち5つくらいが集中している)を楽しめるのがなんとも魅力です。
廊下は昭和の佇まい。
洗面所は共同、タイルが懐かしい感じです。トイレは洋式にはウォシュレットがついていました。
蛇口などが真っ黒に変色しているのが、泉質の濃さを想像させます(硫黄泉系で濃いところは金属がすぐに変色するのです)。一日4組までだそうですが平日のこの日は私の貸切でした。いよいよ「親戚のうち」感全開です(笑)。
さっそく、明礬泉の温泉へ。湯元屋は露天と内湯と1つずつ温泉があります。もちろん貸切使用、24時間利用可。
いきなり露天に入ろうとしたら…… 熱い! ハンパない熱さ! 我慢を超えてる!
湯船の中に出る水道はもちろん、カランの水道を洗面器にためて次々湯船に入れたのですが、埋めても埋めてもいっこうに適温になりません。ちなみにシャワーはなし(そのうちカランの水道も止まってしまいました)。おばちゃんにいうと「自分で好きな温度に埋めて」。しばらく水(湯船のほう)出しっぱなしにしといて、それまで内湯で我慢してとのことで内湯に入りました。内湯はちょうどよい湯加減。薄く濁った湯はレモンのように苦酸っぱい味で後口がなぜか爽やか(口内炎がある人はしみるかも!)。
PH2と強酸性の湯ですが、加水してあるせいか口の中がシワシワになる感じまでは至りません。ですが、シャワーがないので、この湯船の強酸湯で髪も洗います。真水は水しかない! この状況、秋田の秘湯「鶴の湯」を思わせます。あそこも強酸泉の湯もしくは真水は冷水しかなかったはず。ボディソープとリンスインシャンプーと固形石鹸が備えてあり、泡はとてもよく立ちましたが、髪へのダメージが心配だったので、仕上げは冷水をかぶりました。民宿風のたたずまいですが、タオル・バスタオル・浴衣はちゃんと用意してあります。ドライヤーもいえば貸してくれます。
お風呂あと、熱をさますべく、夕食までの間、明礬地区を散歩してみました。
宿の前の道をのぼると湯の花小屋があり、そこかしこから噴気がふきだしています。この噴気は前にもかきましたがスペインあたりでは禁煙や花粉症、ぜんそく治療に使う天然の硫化水素です。思わず吸い込んでみます。熱いゆで卵の匂いが強烈に鼻に飛び込み、長い時間は無理でした。坂をあがりきったところには、地獄蒸しプリンがあります。
帰ってくると「夕ご飯にする?」と出迎えられます。
食事は朝夕部屋にて。
お膳で一気に出してくれるお気楽方式。肉陶板焼きに煮魚、刺身、茶碗むし、海老フライと、結構なボリュームです。中でもカレイ煮付けが、ちょっと食べたことのない美味! 口の中でホロホロっとくずれる身がなんとも甘くておいしい。
朝は食後のコーヒーももってきてくれます。
出発時、「またおいでね~」と手をふってくれました。温泉がある親戚のうちにお世話になったような、アットホームで寛げるお宿でした。
豪華さはありませんが、気が張らないもてなしに気楽さ(値段も気楽ですね♪)、そして好きなときに入れる濃いお湯は本当に魅力です。汗を抑えるのに明礬水がいいといいますから、汗どめの効果があるかもしれないですね♪ いずれもこれからの季節には特にお勧めの泉質といえるでしょう。
髪の毛を洗えるシャワー(真水のお湯)がないのが女性にはちょっとキツイですが、髪洗い機能が充実している岡本屋さんか、えびすやさんに外湯しにいくとよいでせ
う。
湯元屋
1泊8000円くらい~
温泉は貸切で400円。(人数問わず一人当たり)
http://www.yumotoyaryokan.jp/index.htm
ちなみに明礬泉は療養泉の種類でいえば含アルミニウム泉。1kgの温泉水のうちアルミニウムが100mg以上入っているものが含アルミニウム泉になるのですが、明礬温泉の中でもそれに該当する湯はここだけなのです。それに惹かれて泊まってきました。明礬温泉の入口の狭い坂道に入ると、鶴寿泉の斜め前に湯元屋があります。旅館というより民宿、というか親戚のうちといったたたずまいが親しみやすい。
網戸になった玄関をあけると、女将さんが「いらっしゃい」と迎えてくれました。いきなりアットホームな大分弁のタメ口、女将さんというより「おばちゃん」というような感じです。こっちもまったくタメ口で口きけそうな雰囲気がホントに親戚のうちのようです。お部屋もこんな感じです。和室にカーペットがしいてあります。手作りのクッキーでおもてなししてくれます。手作りのバターの味がしてさくさくとした歯ざわり。懐かしい味です。クッキーと一緒に、このあたりの地図やイベント告知の新聞などを持ってきてくれて、しばしおしゃべり。明礬温泉も若い人が中心になって町おこしがさかんになってきているそうです♪
たしかに明礬温泉あたりは懐かしい里の路地を散策しながらさまざまな泉質(別府にある10の泉質のうち5つくらいが集中している)を楽しめるのがなんとも魅力です。
廊下は昭和の佇まい。
洗面所は共同、タイルが懐かしい感じです。トイレは洋式にはウォシュレットがついていました。
蛇口などが真っ黒に変色しているのが、泉質の濃さを想像させます(硫黄泉系で濃いところは金属がすぐに変色するのです)。一日4組までだそうですが平日のこの日は私の貸切でした。いよいよ「親戚のうち」感全開です(笑)。
さっそく、明礬泉の温泉へ。湯元屋は露天と内湯と1つずつ温泉があります。もちろん貸切使用、24時間利用可。
いきなり露天に入ろうとしたら…… 熱い! ハンパない熱さ! 我慢を超えてる!
湯船の中に出る水道はもちろん、カランの水道を洗面器にためて次々湯船に入れたのですが、埋めても埋めてもいっこうに適温になりません。ちなみにシャワーはなし(そのうちカランの水道も止まってしまいました)。おばちゃんにいうと「自分で好きな温度に埋めて」。しばらく水(湯船のほう)出しっぱなしにしといて、それまで内湯で我慢してとのことで内湯に入りました。内湯はちょうどよい湯加減。薄く濁った湯はレモンのように苦酸っぱい味で後口がなぜか爽やか(口内炎がある人はしみるかも!)。
PH2と強酸性の湯ですが、加水してあるせいか口の中がシワシワになる感じまでは至りません。ですが、シャワーがないので、この湯船の強酸湯で髪も洗います。真水は水しかない! この状況、秋田の秘湯「鶴の湯」を思わせます。あそこも強酸泉の湯もしくは真水は冷水しかなかったはず。ボディソープとリンスインシャンプーと固形石鹸が備えてあり、泡はとてもよく立ちましたが、髪へのダメージが心配だったので、仕上げは冷水をかぶりました。民宿風のたたずまいですが、タオル・バスタオル・浴衣はちゃんと用意してあります。ドライヤーもいえば貸してくれます。
お風呂あと、熱をさますべく、夕食までの間、明礬地区を散歩してみました。
宿の前の道をのぼると湯の花小屋があり、そこかしこから噴気がふきだしています。この噴気は前にもかきましたがスペインあたりでは禁煙や花粉症、ぜんそく治療に使う天然の硫化水素です。思わず吸い込んでみます。熱いゆで卵の匂いが強烈に鼻に飛び込み、長い時間は無理でした。坂をあがりきったところには、地獄蒸しプリンがあります。
帰ってくると「夕ご飯にする?」と出迎えられます。
食事は朝夕部屋にて。
お膳で一気に出してくれるお気楽方式。肉陶板焼きに煮魚、刺身、茶碗むし、海老フライと、結構なボリュームです。中でもカレイ煮付けが、ちょっと食べたことのない美味! 口の中でホロホロっとくずれる身がなんとも甘くておいしい。
朝は食後のコーヒーももってきてくれます。
出発時、「またおいでね~」と手をふってくれました。温泉がある親戚のうちにお世話になったような、アットホームで寛げるお宿でした。
豪華さはありませんが、気が張らないもてなしに気楽さ(値段も気楽ですね♪)、そして好きなときに入れる濃いお湯は本当に魅力です。汗を抑えるのに明礬水がいいといいますから、汗どめの効果があるかもしれないですね♪ いずれもこれからの季節には特にお勧めの泉質といえるでしょう。
髪の毛を洗えるシャワー(真水のお湯)がないのが女性にはちょっとキツイですが、髪洗い機能が充実している岡本屋さんか、えびすやさんに外湯しにいくとよいでせ
う。
湯元屋
1泊8000円くらい~
温泉は貸切で400円。(人数問わず一人当たり)
http://www.yumotoyaryokan.jp/index.htm