昨年開湯600年で日奈久温泉センターも装い新たになった日奈久温泉。湯街を薩摩街道がつらぬき、郷愁を誘う温泉街はまさに散策にぴったり。「金波楼」など明治創業のままの建造物に泊まれる宿もあり、ここだけの魅力満載な温泉地であります。
そんな日奈久は、日奈久温泉センターをはじめ、公衆浴場や、元湯治宿や旅館が湯だけを利用できるようにしてあったりして、庶民感覚の日帰り湯をいくつもめぐれるのも楽しみだったりします。
中でも私がお勧めなのが薩摩街道ぞいにある「松の湯」。もともと湯治宿だったのが、今は温泉だけ営業しています。
温泉は木造りの脱衣所から数段降りたところにあるタイルづくり。番台に座る竹下さんによると、浴槽はほぼ創業当時のままだそう。男女でタイルの色が違うのですが、どちらもいい色です。天井は湯気(ほけ)抜きという、伝統的な温泉のつくりになっています。温泉はもちろん源泉かけ流し。浴槽はぬるめと熱めに区切られています。
私が訪れた時は、男湯からしばらく歌声が響いていました。それがスピーカーで鳴らしたようなよい響き具合で外までよく通っていました(笑)。浴場の反響でしょうか、なかなか上手でした。人の少ない午前中に歌いにくる常連さんだそうです。女湯から拍手が起きるとますます歌声は大きくなるそうです。そんなお話をうかがっている間に、番台には常連のお客さんが次々とやってきます。
地域の社交場を兼ねた湯では常連さん同士が「あぎゃんして、こぎゃんして」と賑やかにしゃべりあいます。番台奥には時代を感じさせる階段が。湯治客を迎えていた2階へと続きます。元々は駐在の建物だそうです。
番台には創業当時の日記が残されていました。
「昭和6年に棟上げをした」「昭和7年1月営業開始」
当時の入湯料2銭…… など、細かく書き記された貴重な資料です。
番台には山頭火の句がかけられています。いつまでも在り続けてほしい湯です。
午前中にいくとゆったり入れる上に、歌声に出会えるかもしれません。私もぜひまた行こうと思っているのですが、なかなか行けてないのがとても残念です。
写真は日奈久の地サイダーと伝統の手にぎり製法をまもる「おおぎちくわ店」のちくわ。
松の湯のHPはありませんが日奈久を訪れるならぜひここを参考に
◇日奈久・路地裏ツーリズム
また楽天ブログではご当地ソムリエとして私が個人的にリピートしたい九州の温泉や宿その他を不定期に紹介していますのでこちらもご覧ください。
◇温泉観光士!高山恵の九州温泉案内 - 楽天ブログ(Blog)
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温泉は木造りの脱衣所から数段降りたところにあるタイルづくり。番台に座る竹下さんによると、浴槽はほぼ創業当時のままだそう。男女でタイルの色が違うのですが、どちらもいい色です。天井は湯気(ほけ)抜きという、伝統的な温泉のつくりになっています。温泉はもちろん源泉かけ流し。浴槽はぬるめと熱めに区切られています。
私が訪れた時は、男湯からしばらく歌声が響いていました。それがスピーカーで鳴らしたようなよい響き具合で外までよく通っていました(笑)。浴場の反響でしょうか、なかなか上手でした。人の少ない午前中に歌いにくる常連さんだそうです。女湯から拍手が起きるとますます歌声は大きくなるそうです。そんなお話をうかがっている間に、番台には常連のお客さんが次々とやってきます。
地域の社交場を兼ねた湯では常連さん同士が「あぎゃんして、こぎゃんして」と賑やかにしゃべりあいます。番台奥には時代を感じさせる階段が。湯治客を迎えていた2階へと続きます。元々は駐在の建物だそうです。
番台には創業当時の日記が残されていました。
「昭和6年に棟上げをした」「昭和7年1月営業開始」
当時の入湯料2銭…… など、細かく書き記された貴重な資料です。
番台には山頭火の句がかけられています。いつまでも在り続けてほしい湯です。
午前中にいくとゆったり入れる上に、歌声に出会えるかもしれません。私もぜひまた行こうと思っているのですが、なかなか行けてないのがとても残念です。
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