偉いセンセイの中には「温泉は絶対につけたままがよい」とおっしゃる方もいるようですが……。私でいいますと
「泉質がお肌にあっていて、かつ清潔なお湯の場合はつけたままにするが、それ以外はシャワーで軽く洗い流す」
ですね。
理由は2つ。1つは
1.どんな温泉もお肌にあうわけではない
からです。
私の場合はアトピー持ちの乾燥系(脂もあまり出ない)敏感肌なので、酸性度が強い硫黄泉などに入ってそのままにすると痒くて眠れなかったり、かきむしりすぎて一夜にして「因幡の白ウサギ」のようになってしまうことが体調によってあります。温泉は肌(=角質表面)につけたままにしなくても、有効成分は毛穴や皮脂腺・もしくは湯気から呼吸器を通じて体内から血管へと吸収されている(by 温泉観光士の養成講座より)ので洗い流しても保温効果などはシッカリ作用するらしい。なので乾燥しそうな感じの温泉は、肌の調子がよいときに入り、かつ湯あがりは軽く洗い流して(強い酸性の温泉は軽く流せば弱酸性になる)保湿をしっかりと行います。
ただし、これは「私の場合」の話であって、例えば脂性肌の方などは酸性度の強い硫黄泉は脂の分泌を抑えるので逆にいい感じになることもありえます。薄毛(脂性の)で悩んでいる女性が硫黄泉で何日か洗ったら髪が濃くなってきた、とか、脂性で毛穴が目立ちきめの粗いお肌で悩んでいた女性が硫黄泉で顔を洗い続けていたらきめが細かくなり色白な印象に変わった…… なんて話もききます。温泉は人によって、もしくはその日の体調によって合う・合わないがあるので、体質が敏感な人は泉質をよくみて体表に残す湯については慎重になったほうがよいと思います。
2.免疫力の問題
大勢の人が入る温泉はいろいろな人の肌についた常在菌がたくさん入っています。本来は体に備わっている免疫力が余裕で勝るので問題ないはずなのですが、アトピーな私の場合はちょっと注意しないといけないのです。
アトピー=免疫疾患であるという点。
もう1つ、アトピーゆえに体の表面に掻き傷があることがある。以前(あまり注意しないで温泉にバンバン入っていた頃ですが)、ただでさえ免疫力がないのに、温泉取材の時間をつくるために無理して何日もの寝不足がたたったせいか、温泉で(たぶん)ウイルス性イボに感染したことがあります。イボウイルス(ヒトパピローマウイルスの1種)は、ものすごく弱いウイルスなのですが、そのときは免疫力がマジで弱っていたのでしょう。アトピーでひびわれた手の指の関節部分にしっかりイボができてしまい、半年それで不自由な生活を強いられましたorz
安心のために書いておきますが、イボウイルスは健康な人の角質表面についても発病しません。免疫力が弱っているところへ、角質表面に小さな傷があるとそこから感染します。
江戸時代ならいざしらず、現代人は清潔に育ちすぎていて、細菌やウイルスに対する免疫が本当に弱まっているともいいます。免疫力に自信がない人の場合は、休日の日帰り温泉など、不特定多数の人が入った浴槽の湯をつけたままにするのはやめたほうがいいかも…… と私は思います。免疫力ないかも…… な状態を具体的にあげますと、
・連日の残業や暴飲暴食で体が疲れている
・アトピー&アレルギー体質
・病み上がり
・60年代以降に車の多い都心部の土のない家(団地やマンション)で生まれ育った
人は、免疫力が低い可能性があると思います。まあ、見ていくそばからお湯が入れ替わっていくようなところ(1時間で浴槽の湯が全部入れ替わるようですと、細菌類は増殖しないらしい)や、平日で貸切になっちゃっているような穴場については、それほど神経質にならなくてもいいかもしれません。
それでも、せっかく成分が豊富な美肌温泉、できれば体につけたままにしたい、というのはあると思います。私もそうですし……。免疫力に自信がないけれど、あえて温泉を体につけたい場合は、湯口からきれいなお湯を桶にとっておき、それで仕上げに体を流すのがいいと思います。かけ湯用にきれいな温泉を別に用意してあったり、シャワーも温泉だったり、という施設はたくさんありますので、そういうところはありがたいですね。客ごとにお湯を入れ替える貸切風呂などは、その贅沢さが文字通り身にしみます。
もっとも、いくら細菌やウイルスに対して安全でも、塩素をたくさん添加してある循環温泉はそもそもアトピーの大敵なので、そういう温泉は入りたくないですねえ。ただ、そういう温泉でも、水面より湯口が上にある場合は、そこから出てくるお湯だけは「循環していない新しい温泉」です。厚生労働省の指導で、循環したお湯は水中から出さなくてはならないと決まっているからです。
だからといってむやみに湯口のお湯を独り占めしないように……。
「泉質がお肌にあっていて、かつ清潔なお湯の場合はつけたままにするが、それ以外はシャワーで軽く洗い流す」
ですね。
理由は2つ。1つは
1.どんな温泉もお肌にあうわけではない
からです。
私の場合はアトピー持ちの乾燥系(脂もあまり出ない)敏感肌なので、酸性度が強い硫黄泉などに入ってそのままにすると痒くて眠れなかったり、かきむしりすぎて一夜にして「因幡の白ウサギ」のようになってしまうことが体調によってあります。温泉は肌(=角質表面)につけたままにしなくても、有効成分は毛穴や皮脂腺・もしくは湯気から呼吸器を通じて体内から血管へと吸収されている(by 温泉観光士の養成講座より)ので洗い流しても保温効果などはシッカリ作用するらしい。なので乾燥しそうな感じの温泉は、肌の調子がよいときに入り、かつ湯あがりは軽く洗い流して(強い酸性の温泉は軽く流せば弱酸性になる)保湿をしっかりと行います。
ただし、これは「私の場合」の話であって、例えば脂性肌の方などは酸性度の強い硫黄泉は脂の分泌を抑えるので逆にいい感じになることもありえます。薄毛(脂性の)で悩んでいる女性が硫黄泉で何日か洗ったら髪が濃くなってきた、とか、脂性で毛穴が目立ちきめの粗いお肌で悩んでいた女性が硫黄泉で顔を洗い続けていたらきめが細かくなり色白な印象に変わった…… なんて話もききます。温泉は人によって、もしくはその日の体調によって合う・合わないがあるので、体質が敏感な人は泉質をよくみて体表に残す湯については慎重になったほうがよいと思います。
2.免疫力の問題
大勢の人が入る温泉はいろいろな人の肌についた常在菌がたくさん入っています。本来は体に備わっている免疫力が余裕で勝るので問題ないはずなのですが、アトピーな私の場合はちょっと注意しないといけないのです。
アトピー=免疫疾患であるという点。
もう1つ、アトピーゆえに体の表面に掻き傷があることがある。以前(あまり注意しないで温泉にバンバン入っていた頃ですが)、ただでさえ免疫力がないのに、温泉取材の時間をつくるために無理して何日もの寝不足がたたったせいか、温泉で(たぶん)ウイルス性イボに感染したことがあります。イボウイルス(ヒトパピローマウイルスの1種)は、ものすごく弱いウイルスなのですが、そのときは免疫力がマジで弱っていたのでしょう。アトピーでひびわれた手の指の関節部分にしっかりイボができてしまい、半年それで不自由な生活を強いられましたorz
安心のために書いておきますが、イボウイルスは健康な人の角質表面についても発病しません。免疫力が弱っているところへ、角質表面に小さな傷があるとそこから感染します。
江戸時代ならいざしらず、現代人は清潔に育ちすぎていて、細菌やウイルスに対する免疫が本当に弱まっているともいいます。免疫力に自信がない人の場合は、休日の日帰り温泉など、不特定多数の人が入った浴槽の湯をつけたままにするのはやめたほうがいいかも…… と私は思います。免疫力ないかも…… な状態を具体的にあげますと、
・連日の残業や暴飲暴食で体が疲れている
・アトピー&アレルギー体質
・病み上がり
・60年代以降に車の多い都心部の土のない家(団地やマンション)で生まれ育った
人は、免疫力が低い可能性があると思います。まあ、見ていくそばからお湯が入れ替わっていくようなところ(1時間で浴槽の湯が全部入れ替わるようですと、細菌類は増殖しないらしい)や、平日で貸切になっちゃっているような穴場については、それほど神経質にならなくてもいいかもしれません。
それでも、せっかく成分が豊富な美肌温泉、できれば体につけたままにしたい、というのはあると思います。私もそうですし……。免疫力に自信がないけれど、あえて温泉を体につけたい場合は、湯口からきれいなお湯を桶にとっておき、それで仕上げに体を流すのがいいと思います。かけ湯用にきれいな温泉を別に用意してあったり、シャワーも温泉だったり、という施設はたくさんありますので、そういうところはありがたいですね。客ごとにお湯を入れ替える貸切風呂などは、その贅沢さが文字通り身にしみます。
もっとも、いくら細菌やウイルスに対して安全でも、塩素をたくさん添加してある循環温泉はそもそもアトピーの大敵なので、そういう温泉は入りたくないですねえ。ただ、そういう温泉でも、水面より湯口が上にある場合は、そこから出てくるお湯だけは「循環していない新しい温泉」です。厚生労働省の指導で、循環したお湯は水中から出さなくてはならないと決まっているからです。
だからといってむやみに湯口のお湯を独り占めしないように……。