夕陽が美しい温泉宿

2009-08-28 01:40:21 | テーマ別温泉と宿
 日経新聞の先週の土曜版で「夕陽の美しい宿」ベスト10をとりあげていましたが、残念ながら九州地区は入っていなかったですね。かつては夕陽をおいかけてバイクを乗り回していた私、夕陽が見えた宿、見えるシチュエーションの宿をせんえつながら紹介しましょう!


竜宮



●ホテル竜宮(熊本県松島温泉)


 部屋から見える静かな海はまさにエメラルドグリーン。透き通った海に目をこらせば魚がおよぐのが見え、部屋から釣りができそうな気さえします。金色にきらきら輝く海に天草の島々がだんだんシルエットになっていく……。夕暮れ時は本当に胸がせつなくなるような風景をまのあたりにできます。写真はこの、ホテル竜宮からの夕景です(HPからお借りしました)。


 私が泊まったのは「さらさ館」で、ちょうど夕陽の時に部屋で夕食、刻々と色を変えていく空と海を眺めながらエビづくしをいただきました。いや、うまかったッス、えびづくし。塩焼きを殻ごと食べられて、逆に味が濃く感じる車エビは夕陽とともに強く印象に残りました。伊勢海老のお刺身も甘くてとろろん。やや、醤油が甘めだったかな?(色気なくてすいません)。


 また、ここのガラス張りの内湯からも同様の美しい海が眺められます。ここの敷地内に立つ「天使の梯子」のデッキ露天からはまさにこの夕陽を独り占め、まさに船旅のような気分が味わえるに違いありません。




●五足のくつ(熊本県 天草)
 ホテル竜宮が女性的でたおやかな海の夕陽ならば、こちらは壮大な夕陽。高台にあるここからは、とにかく広大、荘大、雄大な東シナ海が視界の半分に横たわります。残りの半分は空。


 水平線の向こうに中国大陸を想像させながら、大きな海に輝く太陽の道をつくりながら、溶けていく太陽。ここに泊まる人は、少なくともダイニングで、こんな夕景を眺めながら乾杯することができます。テラスから夕陽が眺められる部屋もあり、シャンパンで乾杯することも可。夕食の時間も自由なので、夕陽が沈んで、桃色に輝き、暮れなずんでいく空いっぱいの雲が闇に沈むのを待ってから、さあゴハン、というのも可能です。


 ここのご飯は文句なしに美味です。
 すべて天草半島の小さな港からのもの、というお造りは「ふだん街では食べられないようなものを」と都会の料亭でありがたられるようなタイやヒラメといったおなじみ高級魚をなるべく登場させない様にしているとのことで、初めての味ぞろい。また、ハモの骨と天草産たまねぎでダシをとったハモしゃぶ(夏)も優しい味で美味しかったです。


 夜は海に背を向け、窓越しに緑をのぞむバーで寛ぎのひととき。天草出身の人々ばかりというスタッフも優しくて、高級だけれど心温まる素敵な宿だったと思います。ここは新婚旅行の選択肢にさえ加えられるゴージャス系「勝負宿」ですね♪




●小浜温泉(長崎県)


 ここは実際に泊まって夕陽を見ていないのですが、バイクでの夕陽ツーリングのいきさきの1つでもあり、じゃらん時代には夕陽撮影に何度かいきました。国道沿いの宿にはのきなみ橘湾を望む展望露天があり、橘湾に沈んでいく夕陽を望みながらの入浴が可能です。


 ただし、国道の内側にあるので、あんまりのびあがると国道から見えてしまう可能性もありますので、節度を持って。小浜温泉もお魚自慢の宿が多く、リーズナブルにおいしいお魚をいただけます。冬にかけて橘湾に夕陽が戻ってくる絶好のシーズンです。


 あと、私は訪れていませんが、知り合いに聞いた話だと壱岐にある「海里 村上」の夕陽も素晴らしいそうです。料理もとにかく美味しいとのことで、お金があったら一度訪ねてみたい宿です。


 さて海の夕陽があるなら山の夕陽も。




●旅行人山荘(鹿児島県霧島温泉郷)


 霧島の山の1つ、5万坪が敷地という広大すぎる宿。晴れた日は露天風呂から霧島の山裾の向こうに桜島が浮かぶのですが、遭遇率はなかなか少なし。山の天気は気まぐれなうえに、湿気が桜島を隠してしまうのです。桜島寄り遭遇率が高いのが美しい夕陽。高台にあり、木々を染めながら沈んでいく夕陽が見られます。


 ガスっぽい晴れでも、空が薄ピンクの優しい色に染まっていくのに癒されます。レストランからも見えますが、人気宿ゆえ、夕食時はガヤガヤしてるのでゆっくり夕陽に意識を飛ばす…… というのは難しいかもしれません。




●久住高原コテージ(大分県 久住高原)


 ここの温泉からはうねる波のような草原をいっぱいにのぞむことができます。草原の大海原を染めながら、阿蘇方向へと沈んでいく夕陽は、本当に壮大、のひとこと。昼の間は緑一色だった草原の「波」に、金色の陰影がついて、やがて全体が紫に沈んでいく。そのとき、空の広大さに気づく。1つ、2つと星が現れる……。そんなドラマチックな時間帯を過ごしていると、いつまでもあがりたくなくなるほどです。


 これからの季節はススキが柔らかく輝き、空もひときわ高くて本当にお勧めです。宿泊料金が安いカジュアルな宿なのに、こんな夕景が見られるのは、本当にオトクなのですが、夕陽好きだったら、あの露天風呂は一人静かに大地と空に向き合いたい……。




●ア・マ・ファソン(大分県瀬の本高原)


 残念ながら温泉ではなくなりましたが、ここのダイニングからの夕陽も圧巻。ここも阿蘇五岳をはるかに眺めながら、うねる広大な草原に影をつけながら夕陽が沈んでいきます。部屋のテラスで眺めるもよし、ですが、夕陽を眺めながら乾杯するのがベストだと思
います。美しく、かつ美味しい料理に舌つづみをうちながら、目を窓の外に遊ばせれば、そのつど色が違う瀬の本高原。やがて闇に外の景色が沈み、視線がダイニングの中に戻った時…… 温かい照明にうかびあがる安らぎのインテリアにほっとします。見めも麗しいフレンチですが、ここのスタッフも温かいです。シェフの人柄ゆえだと思います(人吉のしらさぎ荘の息子さんがここの厨房で修業されていましたが、今もいらっしゃるかな?)。


 ちなみにここも、好きな人と訪れたい「勝負宿」ですが、みんなそれをわかっているのかクリスマスの予約はすぐに埋まるそうです。


 ちなみに冬は積雪することも多く、そうなるとアクセスは大変ですが、なんとかたどりつけたときの夕陽は、一生に何度も見れないと思うような素晴らしさです。白い阿蘇を浮かべた白銀の高原が、だんだん金色がかって桃色に染まっていくのです(取材で偶然出会うことができました)。







国道3号線ぞいの超レトロ穴場湯で鉱泉行水

2009-08-21 10:29:00 | 熊本の温泉など
 山鹿温泉からさらに国道3号線を南下、植木町に入ったあたりにある宮原温泉。ずっと目をつけていた温泉ですがやっと訪れることができました。


 「え?ここ?」


 まさか国道沿いにあると思わなかったので逆に迷ってしまいましたが……。宮原温泉はたった2軒の宿しかない温泉なのですが、透明なアルカリ泉が多い北部熊本地方には珍しい赤い炭酸水素塩泉が楽しめるということでひときわ個性的な温泉なのです。今回たずねたのはその2軒の中でもさらに古い「元湯旅館」のほう。


 国道ぞいに立つ黄色いノボリを目印にまがると、両側が低い田んぼ、まるで舞台の花道のような短い道路がありそして砂利の駐車場に着きます。駐車場からして交通量の多い国道と比べると別世界、ひなびた田舎の土のにおいを感じる民家の庭、といった風情です。

 奥へ入ると、おお~! 立派な唐破風の玄関。


立派な唐破風の玄関



 この段階で良い温泉のヨカンがビシビシと伝わってきます。道に迷った時に電話していたので、女将さん・ご主人が待っていてくれました。


 「うちは赤湯ですけどよかですか?」
 と何故か申し訳なさそうにきかれます。


 私らマニアには信じられないのですが、年配の方の中には
 「水道水のような透明な湯じゃないとゆるさーん!」
 という人もどうやらいるようですね。


 大分県の長湯温泉に「金臭くて嫌」とクレームつけたヒトもいると、どっかで聞きました。


 私はむろん
 「赤湯大好きですっ♪ 赤湯目当てで参りました~」
 と答えたら、二人とも顔をほころばせてくれて、それでは、と温泉へ案内してくれました。


 夏の草花が生い茂る庭を奥へと進み、縁側のようなところで履物を脱ぎ、建物の中へと入ります。ここにもまな板がいっぱい干してあり、ここからしてレトロムード全開。


まな板



 昔通っていた小学校の旧校舎(私が通っていたのは福岡でも最古の部類に入る小学校です)か、それとも古い駅舎か。


廊下窓



 木枠の窓は白いペンキ塗りで、明治時代の洋館風の内装の名残。はめ込まれたすりガラスと地紋ガラスから見れば、鮮やかな夏の緑もやわらいで見えます。


 こちらは宿泊棟。昔ながらの湯治宿といった雰囲気です。


湯治



 女将さんにいつごろの建築か聞くと、明治時代とのこと。宮原温泉の発見が明治27年とのことなので、創業当初のままなのかもしれません。


 懐かしい館内のしつらえにきょろきょろしているうちに女湯に到着。天井が高くて浴場と脱衣所が素通しになっていてますます広く見える温泉は、私の貸切状態です。


温泉1
温泉2温泉3



 温泉から振り返るとこのように、脱衣所。


脱衣所



 あちこちに紅茶染めのように肌色に染まったタオルが干してあるのが、赤湯好きの私をますますワクワクさせます。


 宮原温泉は冷鉱泉で、石炭で沸かしているという内湯は、浴場の広さに比べるとこぢんまりしています。冷めない様にカバーがかかっていて、その1つをあけてくれました。カバーがかかったままのほうは熱い湯で、

 「ぬるいときは、ここをこうして」

 と女将さんが湯船の中から丸めたタオルを引っこ抜きます。そのタオルもみごとに赤く染まっているのですが、つまり、2つの浴槽の隔壁に穴があいていて、その穴から熱い湯が通るようになっているわけです。ぬるくないので、穴はタオルでふさがれました。


 かけ湯は温めたものと、冷鉱泉のままのものと2種類用意されています。この用意されている湯壺がこれまた歴史を感じさせるつくり。


湯壺



 深い穴に桶を突っ込んで湯を汲みだすのですが、
 「そうだよな。明治時代にはカランなんてないもんなあ。昔の人はこうやってかけ湯してたんだよな」
 と深く納得&昔の湯治を動作で体験するという貴重な経験になりました。飲泉できるようコップも用意されています。ピリピリとした炭酸に鉄の匂いが舌に残る、効きそうな鉱泉です。


鉱泉



 そして。
 湯船で赤い湯に温まったあとの、冷鉱泉の行水。これが夏にはたまりません♪ 最初顔を洗うだけにしたのですが、体にかけだしたら気持ちいいのなんのって。お湯で温まった体は、夏というだけあり次々汗が噴き出してくるのですが、それを冷たい鉱泉で洗い流す。


 冷たくて毛穴が引き締まるのですが、鉱泉が通った後の肌からはジーン、ジワーンと温かさがこだましているようです。炭酸泉ならではの血管膨張作用だと思われますが、キューン! 冷たいッ! →じわ~ん、あったか~い♪ の繰り返しが体験できる夏の鉱泉行水、やみつきになりそうです。あまりに気持ちよくて、かつリラックスしすぎたせいか、成分チェックするの忘れました。ホムペによれば炭酸鉄泉とのこと。PHは中性あたりだと思われます。


 帰りのお土産にと、なぜかヤクルトみたいな乳酸飲料と、ペンをくれました♪


お土産
 宮原温泉 元湯旅館
 HP:http://www.town.ueki.kumamoto.jp/sightseeing/yukemuri/200707.html


 植木町ホームページより


 入浴400円。
 シャワーなどは当然ありません。
 石けん、シャンプーなどは持参。













「勝負宿」度診断!ゆる~くはじめます♪

2009-08-14 13:49:00 | 勝負宿
 お盆休暇ですね~♪ みなさん大事な人とまったり楽しくお過ごしでしょうか。


 さて、自分のレポを見ててハタ! と気付いたのが、一人旅視点ばっかじゃん! ということ。確かに温泉宿で一人でまったり…… というのは究極のリラクゼーションではあるのですが、好きな人とたまには豪華に小旅行♪という使い方をする方のほうがむしろ多数派なのかも。


 そういう場合、温泉マニアの人(私とか・笑)のように頻繁には行くというわけではないだろうから、やはりいろいろな点が行き届いていてほしいはず。マニアが「ひなび」として許せるような古さ・汚さも、たまの豪華旅には、ないほうがいい。

 少なくとも日常生活以上の空間レベルではあってほしい。サッパリといちゃつける(笑)最低限の設備も整っていてほしい。それでいて二人で盛り上がれるような内容で……。彼女が喜ぶような料理は必須。


 言ってみれば「勝負宿」ですね。勝負温泉宿。


 次回から取材ネタがないときに、温泉宿の「勝負度」「コスパ度」診断を地味に始めたいと思います。


 さっそく


 今年泊まった中で「勝負宿」度が高くコスパがいいなあ、と思ったのは黒川温泉の「樹やしき」。女友達や親に紹介して大好評を博しているお宿ですが、彼氏ともぜひ行きたい宿だったりするんですよ。


 ★貸切露天あり。
 ……勝負宿の重要なポイントですね。
 単に貸し切れるだけでなく、眺望などがよければさらに◎ですが、ここはパーっと山々を見渡せるのでさらによし。


貸切露天



 しかも、ここの男女別の温泉は風情はあるけど眺望がないので、
 「恥ずかしいけど、景色がいいのはここだけだから……」
 と言い訳できる(言い訳しなくてもいっか、別に・笑)。


 ★さらに、にごり湯の混浴あり。
 ここの混浴は、前にも書きましたが、湯の花でにごった湯の中をしゃがんだ状態のまま女湯から進めるので混浴初心者の女性でもとても入りやすい。彼氏と混浴で待ち合わせというのもドキドキして楽しそう(ただ、女性の入りやすさゆえに、男子のほうがおばちゃんたちにお尻をさらすハメになるかも)。なお、夜になると逆になります。


 ★温泉は24時間入浴可、これはカップルには重要ですね♪
 写真は昼の間女性用の露天。ここから混浴へ浸かったままいけます。薄暗い感じの内湯も落ち着きます。もちろん温泉はいずれも源泉かけ流し。塩素ナシで中性なので肌の弱い彼女も安心です。


昼の間女性用の露天



 ★敷地内にデートスポットあり。
 パノラマのような山々を見渡す絶景バーは宿泊者専用。ぜひ食後に二人で訪れて浴衣で一杯。街では味わえないデート気分が満喫できるスポットです。お酒も500種類以上あるとのことで、酒好きのカップルは酒談議も楽しめそう。写真は昼のバーと夜のバー。


昼のバー夜のバー



 なお、お部屋のしつらえは木造りでこざっぱり。


部屋部屋



 オーソドックスで特筆するほどムーディでもないのですが、清潔感もあり温泉宿としてまずまず。2万以上する専用露天付き離れもしつらえとしては特にウットリ系でもないと思います。1万3800円の本館のほうも24時間入れる温泉に隣接していて、コスパ的に考えると断然お得な気がします(ただし離れは料理がグレードアップします)。


 ゴハンについて、私は離れの料理しか食べてないのですが、本館と共通と思われる部分の料理も美味しかったです♪ 奇をてらった創作料理ではないものの、山の温泉宿らしい好感持てる料理だと思います。


料理1料理2
料理3料理4



 また、ご飯やお漬物といった基本食がとても美味しかったので、漬物好きなカップルはぜひ。


 樹やしき
 http://www.kiyashiki.com/


 勝負宿指数(平日1万3800円の本館の場合)
 ◎お楽しみ度
 ★★★★★
 ・絶景貸切露天あり。にごり湯混浴あり。館内デートに最適な絶景バーありで満点。
 ◎ラブ設備度
 ★★★☆
 本館の場合、部屋にシャワーなし(トイレ・洗面はあり)。ただし24時間利用できる温泉が隣接。
 ◎客室ムーディ度
 ★★
 客室はオーソドックスな木造りの和風。部屋から眺望があまりないのが残念。
 ◎コスパ度 
 ★★★★☆
 この値段でこの内容はかなりお得では。平日は特にお得感あり。


 お籠りというよりは、温泉大好きな明るいカップルの勝負宿にぜひお勧めです♪







穴場のヌルヌル温泉。菊鹿温泉の恵温泉

2009-08-07 10:28:30 | 熊本の温泉など
 知り合いに教えてもらっていってみたのがここ菊鹿温泉の恵温泉。


菊鹿温泉の恵温泉



 菊鹿温泉は山鹿の北の田園地帯の丘の上に4軒の施設が点在する温泉地で、1300年前から湧いているとネットにありました(ただし文献不明)。


 「とにかくヌルヌルでいい湯」という評判どおり、柔らかくてなめらかでいいお湯です。タイルの内湯はやや熱め。岩露天風呂は写真のように立ち上がると開放的な風景が広がります。


露天風呂



 温度もぬるめで、夏に長湯するにはこっちだと思いましたが、田園地帯のせいなのか、風向きがたまたまだったのか、露天風呂ではイナカの匂い(堆肥などの臭い)がそこはかとなく流れてきていたので、内湯で休憩しながらまったりしました。確認しましたがお湯の匂いではなく、畑からのニオイでした。


 内湯はヌルヌル感も濃く、ヌルヌル温泉の嬉しさがしみわたります。湯あがりは肌がなめらかになった気が。


内湯



 泉質は単純泉で無色透明。ごくわずかに硫黄の香りがする気がしました。泉温50度とのことですが、竹のトイから流れてくる温泉はそれくらいの温度がありそうな感じでした。キットで調べましたが塩素は検出されず、源泉そのままのかけ流しのようです。土曜の午前中にいったにもかかわらずほぼ貸切状態なのがうれしかった。


 写真は浴場に置かれていたレモンみたいな石鹸。脱衣所も木造りで清潔感があります。コインロッカー、ドライヤーあり。


脱衣所も木造りで清潔感レモンみたいな石鹸



 恵温泉
 http://kikuka.jp/stay/hotel_megumi.html
 300円という気軽な入浴料金も魅力。地元の野菜や卵なども売ってます


フロント



 ただ、残念ながら成分分析表の掲示がありませんでした。「見せてくれ」とお願いしましたが、従業員の方もありかがわからない始末。いいお湯だからこそ成分を見たいのに……。


 ここだけでなく全体的な傾向ですが、熊本県の温泉は大分県などに比べると成分表に対する扱いがかなり雑。全国ベスト5に入る温泉県だしいい湯も多いのですから、自治体レベルでもうちょっと指導というか、温泉そのものを大事にしてほしいです。成分は十分アピールポイントなんですから(ちなみに効能表は成分分析表の代わりにはなりません。それを勘違いしている施設が多いとみられる)。