少し前に泊まった「風の郷」のレポートを。今発売中の「本当に泊まりたい全国自慢の公共の宿」の取材で泊まらせていただきました。
公共の宿ながら、お湯の良さ(濃ゆい!)で知る人ぞ知る宿ですが、実際に泊まってみると、「公共の宿」の概念からいい意味で大きくはずれた面白い宿でした。
まず、建物からして鉄筋コンクリートではありません。敷地内にはレストラン、宿泊スペース、温泉がそれぞれ別棟として建っており、客室は木造の離れが10室(他にコテージもあり)渡り廊下ぞいに続いています。
私が泊まったのはそのうち温泉付きの101号室なのですが、ここは某国民的アニメの声優さんもお気に入りなんだとか。温泉からは専用庭の紅葉がちょうどきれいに見えました。
客室はいずれもウッディで天井が高く、ぬくもりと爽快感が同居した雰囲気です。「公共の宿」の本でも少し触れていますが、客室のしつらえを担当するスタッフを決める「マイルーム大作戦」というのをやっていて、担当スタッフがおもいおもいに部屋を飾ったりしているのです。
客室には、本が数冊。これもマイルーム・スタッフの趣味かな?
カフェみたいなスペースがある客室もあります。客室にはすべて広い縁側から出られる専用庭がついていて、わらじを履いて出ることができます。
こちらが温泉。
公共施設ということで大勢の入浴を想定してか、内湯は残念ながら循環…… ですが、上から源泉をジャンジャン加えているせいか濁っているし、ヌルヌルします。PH6.8中性、溶存物質14.07g(つまり14070mg!)、めっちゃ濃いナトリウム炭酸水素塩泉、メタホウ酸や遊離炭酸もかなり含むよい源泉です。塩素の匂いはするのですが、肌触りはかなり源泉を感じるものでした。源泉の温度が38度と若干低いので加温もしているそうです。露天の樽風呂では源泉そのままの湯を楽しめます。
樽風呂の足元はこんな感じで、炭酸水素塩泉にありがちな千枚皿状態。
さすがに、この4人も入ればいっぱいの樽風呂は人気があって(また湯温が低いせいか長湯する人が多い)、なかなか空きません(笑)広~い岩露天(というか、開放感いっぱいの野天)で入浴しながら辛抱強く待ちます。露天は塩素の匂いもほとんど感じず、竹林を渡る風の音に、見上げると雲を渡っていくような月…… と風流でした。
ちなみに温泉は、朝6時から8時くらいまでは宿泊者専用になるのですが、露天はその時間は残念ながら使えないということで、それが少し残念でした。
日帰り客向けに畳敷きの休憩所もあります。
料理はレストランで好きなときにいただきます。定食、丼もの、麺類などいろいろある中でお勧めは名物「豊後シシ山香ぼたん」を使った猪料理。
楽天ブログのほうでも紹介しましたが、猪の匂いがまったくしないトロトロのお肉は絶品! 特に醤油味のあっさりしたスープにトロトロのチャーシューのラーメンと甘辛く柔らかく煮たシシチャーシューに温泉卵が絶妙のとりあわせのチャーシューシシ丼はぜひまた食べに行きたい!
実はレストランのマネージャーさん、実は猪が苦手だったそうですが、ここのメニューなら大丈夫なんだとか。
この「好きなときに、好きなものを、お腹と予算にあわせて食べるレストラン形式」は、一人旅や小さな子供連れ、また食事制限中の人など、お客を選ばないよいやり方だと思います。ちなみに敷地内には蔵を模した軽食・麺どころもあります。
ちなみに朝はバイキング。
ちなみにレストランの入り口は物産コーナーになっていて、地元陶芸家の展示もあります。
泊まった時はクリスマス間近だったので手作りクリスマスリースの人気投票もやってました。
宿泊料金は1泊朝食が基本になっています。夕食で会席風コース料理を食べたかったらそれを選ぶこともできます。
地元の税金が投入されている公共の宿には、「地元還元」「地元の地域振興」という課題があり、ゆえに画一的になりがちだと思うのですが、「風の郷」はスタッフの考え抜いたアイデアで、従来の温泉宿でも公共の宿でもない新しいタイプの湯宿として成功していると思います。国東半島にいくときには選びたい湯宿です。
風の郷
HP http://www.kazenosato.jp/index.html

まず、建物からして鉄筋コンクリートではありません。敷地内にはレストラン、宿泊スペース、温泉がそれぞれ別棟として建っており、客室は木造の離れが10室(他にコテージもあり)渡り廊下ぞいに続いています。
私が泊まったのはそのうち温泉付きの101号室なのですが、ここは某国民的アニメの声優さんもお気に入りなんだとか。温泉からは専用庭の紅葉がちょうどきれいに見えました。
客室はいずれもウッディで天井が高く、ぬくもりと爽快感が同居した雰囲気です。「公共の宿」の本でも少し触れていますが、客室のしつらえを担当するスタッフを決める「マイルーム大作戦」というのをやっていて、担当スタッフがおもいおもいに部屋を飾ったりしているのです。
客室には、本が数冊。これもマイルーム・スタッフの趣味かな?
カフェみたいなスペースがある客室もあります。客室にはすべて広い縁側から出られる専用庭がついていて、わらじを履いて出ることができます。
こちらが温泉。
公共施設ということで大勢の入浴を想定してか、内湯は残念ながら循環…… ですが、上から源泉をジャンジャン加えているせいか濁っているし、ヌルヌルします。PH6.8中性、溶存物質14.07g(つまり14070mg!)、めっちゃ濃いナトリウム炭酸水素塩泉、メタホウ酸や遊離炭酸もかなり含むよい源泉です。塩素の匂いはするのですが、肌触りはかなり源泉を感じるものでした。源泉の温度が38度と若干低いので加温もしているそうです。露天の樽風呂では源泉そのままの湯を楽しめます。
樽風呂の足元はこんな感じで、炭酸水素塩泉にありがちな千枚皿状態。
さすがに、この4人も入ればいっぱいの樽風呂は人気があって(また湯温が低いせいか長湯する人が多い)、なかなか空きません(笑)広~い岩露天(というか、開放感いっぱいの野天)で入浴しながら辛抱強く待ちます。露天は塩素の匂いもほとんど感じず、竹林を渡る風の音に、見上げると雲を渡っていくような月…… と風流でした。
ちなみに温泉は、朝6時から8時くらいまでは宿泊者専用になるのですが、露天はその時間は残念ながら使えないということで、それが少し残念でした。
日帰り客向けに畳敷きの休憩所もあります。
料理はレストランで好きなときにいただきます。定食、丼もの、麺類などいろいろある中でお勧めは名物「豊後シシ山香ぼたん」を使った猪料理。
楽天ブログのほうでも紹介しましたが、猪の匂いがまったくしないトロトロのお肉は絶品! 特に醤油味のあっさりしたスープにトロトロのチャーシューのラーメンと甘辛く柔らかく煮たシシチャーシューに温泉卵が絶妙のとりあわせのチャーシューシシ丼はぜひまた食べに行きたい!
実はレストランのマネージャーさん、実は猪が苦手だったそうですが、ここのメニューなら大丈夫なんだとか。
この「好きなときに、好きなものを、お腹と予算にあわせて食べるレストラン形式」は、一人旅や小さな子供連れ、また食事制限中の人など、お客を選ばないよいやり方だと思います。ちなみに敷地内には蔵を模した軽食・麺どころもあります。
ちなみに朝はバイキング。
ちなみにレストランの入り口は物産コーナーになっていて、地元陶芸家の展示もあります。
泊まった時はクリスマス間近だったので手作りクリスマスリースの人気投票もやってました。
宿泊料金は1泊朝食が基本になっています。夕食で会席風コース料理を食べたかったらそれを選ぶこともできます。
地元の税金が投入されている公共の宿には、「地元還元」「地元の地域振興」という課題があり、ゆえに画一的になりがちだと思うのですが、「風の郷」はスタッフの考え抜いたアイデアで、従来の温泉宿でも公共の宿でもない新しいタイプの湯宿として成功していると思います。国東半島にいくときには選びたい湯宿です。
風の郷
HP http://www.kazenosato.jp/index.html