「もしもし…もうすぐ駅に着きます」
その留守番電話は…聞いた事ない声です。
その人は…僕を佐藤さんと呼んでいました。
「もしもし…駅の広場で待っています」
次の日も…また同じ声の留守番電話です。
その人は…僕を佐藤さんと呼んでいました。
僕は…その人に電話をしようとします。
しかし…その手の詐欺が多いらしいです。
掛かってきて…直接注意するしかないです。
「もしもし…今日は休ませてください」
次の日も…その声は留守番電話にいます。
その人は…また佐藤さんと呼んでいました。
こうなると…なにか心配になります。
佐藤さんにも…迷惑が掛かっています。
そして声の主の女性は…何者なのかです。
「もしもし…今日の現場ですけど」
電話をとった瞬間に…例の声がします。
僕は…その声を遮り慌てて話し掛けます。
「先日からの留守番電話ですが…
電話番号間違ってしますよ!
電話は何も言わず…ガチャと切れました!
おいおい…
なにも言わないのかよ?
あんたの電話番号…記録されてるぞ!