音楽一期一会

ハーゲン弦楽四重奏団



いずみホール

ハーゲン弦楽四重奏団

モーツァルテウム管弦楽団の首席ヴィオラ奏者
オスカー・ハーゲンを父に持つ
4人の兄弟によって
1981年オーストリア・ザルツブルクで結成された
弦楽四重奏団

第2バイオリンのライナー・シュミット以外の3人
ルーカス・ハーゲン ヴェロニカ・ハーゲン 
クレメンス・ハーゲンは
結成以来のメンバー



今日のプログラムは
全曲ベートーヴェンで
しかもすべてヘ長調

弦楽四重奏曲第1番の冒頭
アップのボーイングで始まったのが
とても印象的でした

第1番 第16番 第7番というプログラムを通して
古典派の草創期から
ロマン派への息吹
さらには近現代をも思わせる
前衛的な響きまでを
味わい愉しみました

同時に
ハーゲン弦楽四重奏団の
表現の豊かさと共に
ベートーヴェンの偉大さ深さを
あらためて感じました


アンコールはありませんでしたが
この研ぎ澄まされた緊張感のある演奏の後には
むしろ何も聴かず
ただこの3曲の余韻のみを脳裏に
家路につけたことは
幸せだったような気がしました


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