音楽一期一会

大人のピアノ教室講師の日々を綴ります

関西フィルハーモニー管弦楽団 第255回定期演奏会

2014年04月29日 | コンサート

関西フィルハーモニー管弦楽団 第255回定期演奏会

ドビュッシー
牧神の午後への前奏曲


フォーレ
「ペレアスとメリザンド」組曲 作品80

ベルリオーズ
交響曲「イタリアのハロルド」作品16




あの幻想的なフルートの旋律で始まる
「牧神の午後への前奏曲」

冒頭のメロディを聴いた瞬間・・・

休日のお昼ご飯をいただいた後の
心地よいまどろみの世界へと
いざなわれそうになる誘惑に。。。




「ペレアスとメリザンド」組曲は

有名な「青い鳥」の作者
モーリス・メーテルリンクの戯曲

『ペレアスとメリザンド』
(アルモンド国の皇太子ゴローとその妻メリザンド
そしてゴローの弟ペレアスが織りなす悲劇)

に因んで作られた曲なのだそうです


第3組曲の「シシリアンヌ」は
「フォーレのシシリアンヌ」としてよく知られる
あの美しい名曲でした



交響曲「イタリアのハロルド」は

ヴィオラ奏者が
コンチェルトを弾く時のように
前に立って演奏するものの

コンチェルトのように
超絶技巧を披露するような場面はなく

物語の語り部となって
オーケストラと対話しながら
奏でられていました


第2楽章の「夕べの祈りを唱える巡礼の行進」では
延々と繰り返されるヴィオラの分散和音が
まさに巡礼者たちの祈りのつぶやきに聞こえてきました



今日のコンサートでは
どの曲も
その最後の音の
消える瞬間の美しさが際立っていました

聴衆も共に
その瞬間を大切にしていることが
感じられて
とても満足して帰ってきました
















なぜピアノのレッスンに通うのですか?

2014年04月23日 | 大人のピアノ
私は
1996年にヤマハのピアノ教室の講師となって以来
これまでに約120名の方をご指導させていただきました

ピアノ教師となった当初から
大人のピアノ教室の講師として稼働していますので
生徒さんはほとんどすべて大人の方です


大人の方は
皆さんそれぞれにお忙しくて
どの方も
日々やるべきことをたくさん抱えておられます


しかし
「ピアノを弾くこと」を
ご自分の「生活の楽しみ」の一つとされている方は

たとえどんなに忙しくても
工夫をして
ピアノに向かう時間を生み出していらっしゃいます


むしろ
自由なお時間の少ない方ほど

上手に時間を使って
ご自分の「楽しむ時間」を作っていらっしゃるように感じます



一方
レッスンに来られる度に
「練習できなかった」言い訳をなさる方が
いらっしゃいます



面白いことに

レッスンとレッスンの間が短ければ
「時間が短かったこと」を言い訳に

レッスンとレッスンの間があいた時には
「間があいたこと」を言い訳になさいます





かと思えば
「全然練習できてないんです」
といいながら

直前に大慌てで練習してきて
ちゃんと弾けている
という方も
中にはいらっしゃいます



それはそれで、うれしいことではありますが、
月2回のレッスンは

ご自身が日々の生活の中で
ピアノを楽しみ
少しずつでも上達していただけるための

ヒントをお伝えし
アドヴァイスをさせていただく時間です


「レッスンの為」に「練習」をする

という考え方ではなく


「ピアノを楽しむ」ために

「レッスンを活用」する


考えていただきたいと

私は思っています



恐らく

レッスンをそのようにとらえている方ほど

気長にマイペースで
ピアノを続けて下さっているのではないでしょうか



そして

その結果

限りなく上達していかれますので

ますます

「ピアノを弾くのが楽しい」

という好循環が生まれるのです




デイヴィッド・ジンマン指揮 チューリッヒ・ト-ンハレ管弦楽団

2014年04月13日 | コンサート

第52回大阪国際フェスティバル2014
日本・スイス国交樹立150周年

デイヴィッド・ジンマン指揮 
チューリッヒ・ト-ンハレ管弦楽団

2014年4月13日 14:00~

フェスティバルホール

ヴァイオリン:ギドン・クレーメル




<プログラム>

ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調op.61

ブラームス:交響曲第1番ハ短調0p.68



ヨーロッパのオーケストラと思って
先入観を持って聴くからなのでしょうか・・・


音の厚みといおうか
表現のなんとも言えないニュアンスに

まるで
ヨーロッパの映画から流れてくるような
ヨーロッパの匂いが感じられました


クレーメルのヴァイオリンは
楽器を演奏しているというよりも

何か言葉をしゃべっているかのような
感じがしました

オリジナルのカデンツァも
すごく技巧的には高いことを
しているはずなのに

そんなことは全く超越して
独自の表現の世界に
どんどん入り込んでいっているような
そんな印象を受けました

とにかく
ヴァイオリンの鬼才
クレーメルの演奏を
生で聴けたことで
今日は大満足です!








ヤマハ大人の音楽レッスン 講師全体研修

2014年04月10日 | 大人のピアノ


今日は
大阪上本町にある国際交流センターにて

ヤマハ音楽振興会西日本支部主催
「2014年 ヤマハ大人の音楽レッスン 講師全体研修」が
行われました

『楽しい 飽きない うまくなる』
をモットーに

「ヤマハ大人の音楽レッスン」がスタートして

今年で28年になります


現在
全国で約11万人の方が
ヤマハ大人の音楽レッスンで
音楽を学び楽しんでいらっしゃるそうです


西日本支部では
2014年の指導テーマを

「より満足感のある”大人のレッスン”」と掲げて

①魅力ある音楽

②楽しみながら上達するレッスン

③心地よい集いの時間


この3つに重点をおいて
生徒の皆様方に
より満足度の高いレッスンを提供していくことが
提言されました


研修の後半では
担当楽器に分かれて分科会が行われました


鍵盤楽器の分科会では
パネルディスカッションの形式で

①クラスコンサート

②鍵盤経験者への体験レッスン

③シニア世代に対する指導

という3点について
事例発表並びに質疑がなされました


因みに
私もパネリストの一人として

クラスコンサート実施の経緯とその様子を
発表させていただきました


また
ヤマハの教材に対する意見として

初心者クラスのグループレッスンが可能で
長期にわたって使用できる教材の充実を
要望しました


他の講師から出ていた意見では

生涯を通して音楽のある人生を楽しむことのできる
「ゆるやかな進歩」を目的としたレッスンを心がけている

という言葉が
印象に残りました