
その都度、何やかや考えて動く私と違って、
大学を出てから、ずっと
一つの仕事を頑張っている友人がいる。
学生時代に目指した仕事に就き、
現場で働きたいと、管理職のオファーを断り続け、
体調が悪くてめまいがするような時でも
夜勤もして…という頑張り屋さん。
昔から正義感が強くて、面倒見が良くて、
繊細なのに同調圧力にも負けない。
旅行も国内、ファッションはカジュアル、
…人間関係くらいしか贅沢もしない人。
ってホメすぎた?
「ちょっとガンコ」と付け加えておこう(^^)。
堅実な性分なので、貯金や年金などの備えも万全。
というか、自立した関係のパートナーがいて、
その関係のためにも、ちゃんと蓄えてきたアラフィフ。
そのパートナーさんが亡くなって3年。
部屋の更新時期が来たようです。
その友人から言われた。
「部屋更新するのに保証人が要るねん」
うそ~~~!! 何それ???
いつリタイアしても一生食える蓄えを作ったアナタが、
コロッケ3つ欲しがる子どもに「2つでいい?」とケチる私に、
「保証」を頼まないと今の部屋に住めないなんて、
なんという無意味な制度だ!!
私は言葉の響きにたじろぐし、
頼む方もさぞかし辛かっただろうなと思うと、
心が痛い。
保証人っていう言葉はこわいし、
友だちが困るなら力になりたい。
それは、私の中ではま~~~ったく別のことなのに、
同じ事として迫られる。
迫ってるのは、友人じゃなくて制度。
友人だって、絶対そんなことさせたくないはず。
お互いに何十年も培ってきた友情が、
ギクシャクすることだってあると思うよ?
そんなことを強要する制度って、ひどい!!!
なんでこういう制度があるのか、
逆の立場で考えてみよっかな。
家主さんとか不動産屋さんからしたら、
家賃を滞納されるのが心配だとか、
万一、部屋で孤独死、ってのがあるんだよね?
ってか、そんなことないように、
入居する時に審査してるんでしょ?
ふつーの人は家賃払うし、生きてるんだから、
審査をくぐって事故みたいな店子が出た時のためには、
事故に備えるために保険をかければいいと思うけど。
車の保険、火災保険、ガン保険、
事故に備える保険はいろいろあるじゃん。
果ては、ホールインワン保険、なんてのもある。
「家主保険」が一般的じゃないのはなぜ?
ちょっとググってみたけど、
部屋借りるのに「保証人」がいるのは、
日本くらいだそーよ?
子どもがいない世帯とか、
パートナーが亡くなった時には、
部屋の更新の都度、
こういうヒドイ思いをしないといけないんだから、
ぜひぜひ家主保険を普及させてほしい!!!
真っ当に生きてきた人が、
自分の意志だけでは自分の家に住めないなんて、
ほんとにひどい制度だよ。
自分の一番の友達に、
友情を試すような踏み絵をさせるせつなさを
友だちの顔やそれを頼んでいる自分のセリフも入れて、
リアルに想像してみてください。
どうでしょ?
誰かに頼めます?
どう言ってお願いします?
私は頼めないわ。
でも露頭には迷えない。
考えれば考えるほどヒドイ制度だね。
今パートナーがいたって、
どっちが先行くかわかんない。
子どもがいたって、
親100歳で子ども70歳なんてこともあり得るもの。
他人事じゃない。
超高齢化社会のお一人様世帯増加の中で、
友情の踏み絵に合格しないと、
今住んでいる家に住み続けられないような
「保証人」制度。
家主保険を普及させて、
こんなヘンな制度、早くなくしてくれ~~!!
戸建てを買った時に、妹に保証人の打診をしたところ、「うちにもこれから進学で金のかかる息子がいるし」と断られました。幸いに住宅ローンは保証人いらないらしいので、すごく胸を撫で下ろしました。
自己破産だけでなく、孤独死リスクもありますので、慎重に判断下さい。
普通なら自分より信頼してる相手でも、病気や事故や死亡など、本人の意図できないことまで含めて、そこを保証しろったって誰にも無理だもの。そこに、自分たちの家族の生活をかけろ、と迫る制度。
家主さんたち、さっさと保険入れ~~~と大きな声でも小さな声でも言いたいわ。