『自由の哲学』を読む ~日々の暮らしから~

日々の「?」から始めて一歩ずつ
自分で見て考えて、行動していきたい。
私の自由が人の自由にもつながりますように。

海でカラスとシンクロした朝

2021年05月23日 | 手足を使う日々
朝、1時間ほど早く目覚めた。
雨が気持ち良くしとしと降っていたので、
久しぶりに朝散歩。
海辺をぷらぷら歩いていた。

波の寄せる音、気持ちいいなぁ~~~。
朝の海が久しぶりすぎて、うっとり。

音や景色だけじゃなくて、
風のそよぎや、顔に注ぐ淡い光や、温度や、
濡れた地面の踏み心地や、匂いや、孤独感や…、
いろんな感覚がむくむくと起き上がって動いている。

雨なので、他に散歩している人もなし。
傘に当たる雨の圧力や雨に耳を澄ましていると、
気持ちが静かに整う。
服装は長靴と傘。小雨なので濡れることもない。

落ち着くな~と思って、
ひとところにじ~っと立って海の方を見ていると、
せわしなくゴミをつつくカラスと離れて、
防波堤にいたカラスが一羽、
同じように、じーーーっと海を見て立っていた。

ぷぷっ。
ヘンなヤツ。
もうごはんは食べたの?

なんか楽しくなって、
波打ち際に降りて
寄せ来る波に長靴を洗わせてみる。
長靴って、愉しい(^^)。

砂浜の上でじっと動かずにいると、
波が来る都度、
少しずつ足が砂浜にめり込んでいく。

足が埋まって行くごとに、
少しずつ地球の一部になじんでいくようで、
心地よい。
あえて、カカトに力を入れて、
もっとめり込ませてみたりする。

天からは雨。大地には、砂浜と波と私。
何の作為も矛盾もないものに、
すっぽりと包まれる。

しばらくして目を上げると、
一羽のカラスが波打ち際で、
身じろぎもせずに海の方を見て立っていた。

う~~ん、キミはさっきの子じゃないよね?
さっきの子だとしたら、
カラス界ではなかなか生きにくいだろう。
と、同情する。

そのまま、
見るともなくカラスを視界に入れていたら、
そのうち、犬が来て、蹴散らされた。

そっか。
そういう掟なのか。

生きていけ。
応援もしないけど。
生きて…いこう、な。


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