『自由の哲学』を読む ~日々の暮らしから~

日々の「?」から始めて一歩ずつ
自分で見て考えて、行動していきたい。
私の自由が人の自由にもつながりますように。

浦島太郎のふがいなさと悲しみ

2020年08月09日 | 中学生と育つ

photo by pixabay

去年の秋、いろんな偶然とラッキーか重なって、
レベルの高い特別編成チームの、
文字通り、というか、場違いに末席?に
加えてもらえることになった中2の子ども。

朝から自分の中学校の部活に行き。
昼からは特別チームの活動に行った。

10か月ほどで15~20回くらい活動出来る計画だったが、
このコロナ禍で、ほとんどの予定がふっ飛び、
結局今日で3回目。そして今日が最後の活動だった。

ホントは他府県との対外試合もあれこれ予定されていたのに、
それも1回しかできてない。
親としては送り迎えがなくてラクだが、残念なことだ。
それでも今日、解散前に1回だけでも集まって、
特別チームのメンバーで紅白戦が出来たことを喜ぶべきだろう。

レベルの高い人たちの空気を肌で感じられたら、
間違いなく、いい経験になる。
全員、自分より実力が上なのも、
当たり前だから、いちいち落ち込まないようだ。

「技術的なことは、今持っているものを出すしかないよ。
声出してムード盛り上げていく役目なら出来るから、
そこは確実に頑張って、最後、楽しんでおいて!」と送り出した。

夕方、くたくたで帰ってきて、疲れているだろうに
自分が決めた得点の事など、コーフンしてあれこれ話す。
たった3回しか一緒に練習してないのに、
一緒にカラダを動かすと、仲良くなるのも早いようで、
何人かとは連絡先の交換もしてきたようだ。

そして子どもの中学校は、
明日から3連続で練習試合。

「特別チームの子らにさー
“明日から3日連族で練習試合やねん”
って言ったら、“いいなぁ~”って言われた。
あの子ら、マインドが全然違うわ。トラウマになりそう!」

「トラウマ」の使い方は間違っているけど、
言いたいことはすごく伝わってくる。
親が教えられないことを、
外でいっぱい学んできているみたいで、
伸び伸びと晴れやかで眩しい。

一方私は、今日は頭痛がひどくて、
一日中横になっていた。
薬のせいもあると思うけど、
20時間くらい寝たり起きたりしていた。

私がうとうとしている間に、
子どもがこんなにいろんな喜怒哀楽を感じて帰ってきた。

同じ1日の値打ちが、こんなに違うなんて。
浦島太郎の昔話をふと思った。

一日何もせず、うとうと眠っていた私は、
竜宮城で夢見心地で自分の快楽のために過ごした浦島太郎。
知らない間に時が過ぎて、気が付けばおじいさん。
うとうとしている間に、気が付けば夕方。

漁をして飯を炊き、生きて地上に暮らす人は、
歴史に何を残さなくても、
きちんと自分の手足を使って、真っ当に生きた。
自分に与えられた場所で、めいっぱい頑張って、
特別すごい結果を残さなくても、真っ当に一日を生きた子ども。

同じ時間でも、
ルーティンを半ば無意識にこなして過ごしている時は、
ほとんど成長しない。
何かトラブルが起こってどうにかしようともがく時は
途方もなく長く感じるけど、その時、成長する(と思いたい)。
一方、子どものように毎日いろいろ新しいことを経験し、
喜怒哀楽を味わって充実している時は、どんどん成長していく。
時間の密度が全然違う。

トラブルなんて起こって欲しくないから、
普通の時でも真っ当に生きなきゃな。


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