『自由の哲学』を読む ~日々の暮らしから~

日々の「?」から始めて一歩ずつ
自分で見て考えて、行動していきたい。
私の自由が人の自由にもつながりますように。

舞台を見ること、舞台に立つこと

2021年12月16日 | シュタイナー
ビオディナミのワインとか、
ヴェレダの化粧品とか、
シュタイナー教育とか、
アントロ医療とか、
ベーシックインカムとか…。

シュタイナー哲学から、
いろんな社会実践が生まれて広がっている。

今日読んでた本、
『アントロポゾフィー協会と精神科学自由大学』。
これ、どっちも
シュタイナー哲学の組織なんだけどね。
両者の立場の違いが整理してあった。

アントロ協会員は、お客さん。
誰でも歌を聞いて楽しむことはできる。
精神科学自由大学の会員は、歌手。
自分が歌って広めていく方。

お客さんは、
マナーさえ守れば出入り自由だし、
好きだの嫌いだの言っていい。
一方、歌手は、
調子がいい時も悪い時も、
最後までステージは務めないといけないし、
客の良しあしで舞台を降りていいわけもない。

というような違い。

アントロ協会とか精神科学自由大学とかを離れても、
仕事ってのは、舞台に立つことかもしれないな。

歌手が、舞台に立って歌うこと。
バーテンが、カウンターでお酒を出すこと。
教師が、教室で子どもに向き合うこと。

全部、好き好んで自分が舞台に立つんだ。
今まで自分が生きてきたことを舞台で表現しつつ、
お客さんの反応を通信簿にして、
より良く、自分のやりたいことを作っていく。

そう思うと、
仕事にはある程度、自由度が必要だね。
だって、自由でなければ責任持てないもの。

そして、その時の自由は、
ラクしたいとか、ズルしたいとかじゃなくて、
自分を、より良く生かすための自由。
結果、その仕事がより良くなれば、
自分はその仕事にふさわしい。

その仕事にふさわしいように自分を変える。
それは、ある程度、必要なんだけどね。
全面的に肯定しちゃったら、
新人研修で洗脳されるようなことになる。

自分をより生かした時に、
仕事も、より良くなる、という順番なら、
大きくは間違わないんじゃないかな。



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