『自由の哲学』を読む ~日々の暮らしから~

日々の「?」から始めて一歩ずつ
自分で見て考えて、行動していきたい。
私の自由が人の自由にもつながりますように。

エネルギー保存の法則が成り立たない??

2021年01月26日 | 考える日々
突然ですが、「エネルギー保存の法則」は、
中学の理科で習う物理の基本法則。
運動や熱や質量などのエネルギーは、
形が変えてもエネルギーの総量は変わらない、ってヤツ。

あ、大丈夫、難しくありません。
書いてるの、その辺のおばちゃんやし(^^)。

シュタイナーは大胆にも、一般人間学で、
「それは誤解されている」と言ってます。
何講目か忘れたけど…前半。
あ、3講目です4~5段落目くらい。

それを読んだ時、
「おもしろい事言うな~。何のこっちゃ」
と思ったので、なんとなく覚えてました。

普通に考えると、
ジャムのフタが開かなかったら、
輪ゴムでも巻いて摩擦係数を増やすか、
なんかの道具で回転半径を大きくすれば開く。
法則通り。その法則に則ってフタが開く。

けど、昨日、久しぶりの友達と電話していたら、
目に見えてエネルギーが流れ込んできた。
「ああ、この感じ! ありがとう!」って。
相手もなんか生き生きしてた…と思いたい(^^)。

エネルギー保存の法則に照らし合わせたら、
自分が元気になった分、相手は消耗してるはず。
でも、絶対そんなことなかった。

誰でも経験で知ってるけど、
あの人といるといつも元気をくれるけど、
あの人といるとエネルギー吸い取られる~、
というような相性(かな?)がある。

願わくば、
お互いに前者でいられる関係を
周りの人と育てていきたいものです。
あ、話が逸れました。閑話休題。

もちろん、楽しい関係なら
お互いエネルギーは増えそうだけど、
たとえば、人のことを心配をしてる時って、
エネルギーは減るのかな?

う~ん、むしろ、何ができるか、
何もしない、という事をするか、などなど、
気持ちはしんどいけど、
考えるエネルギーは活発になってるかも。

「この法則(=エネルギーの総量は一緒だよ)は、
もし人間以外の自然諸領域、
鉱物界、植物界、動物界だけを考えるとすれば、
ある意味では正しいと言えます。
けれどもそれを人間にも当てはめようとすれば
真の認識への道がそれによって閉ざされてしまうのです」。
(一般人間学 3講目5段落より)

逆から考えてみよう。
書類か何かを処理しているだけの時は
処理した分、残りの仕事が減っていき
仕事した分、自分が消耗する。
仕事した量と疲れた量はバランス取れてる気がする。

「人間以外の領域では、
エネルギー保存の法則は間違いではない」なら、
こういう消耗の仕方をしている時は、
真の人間らしくはない、ってことか?

それを言うなら、
自分がシアワセじゃない時は、
誰かがシアワセな顔してたら羨ましい。

相手を妬んでる時って、
「エネルギー保存の法則」に則って妬んでたりして。
アイツがシアワセだから自分が不幸だ、
アイツが不幸になれば自分がシアワセになれる、
みたいな。そんなわけないのに。

それとか、何かで追い詰められた子が学校で、
授業を邪魔する形を取ることがあるけど、
あれも、他の子が全員成績落ちたら自分が上がる、という
「エネルギー保存の法則」の誤解に基づく行動かな?

確かに、意識的にしろ、無意識にしろ、
エネルギー保存の法則をベースにしたような行動をしている時、
その人は、人間として真っ当な状態から
ちょっと離れてしまってる気がする。

じゃあ、真っ当な状態って何よ?

「人間の真の本性は、
絶えず新しい力を作り出すことにあるのです」
(第3講、5段落より)だそうです。

おおっ、なるほど。

攻撃されて傷つく、棚ぼたではしゃぐ、みたいな
外からの出来事に素直に反応している時は、
自分でクリエイトしてない。
=エネルギー保存の法則の範囲内で動いている時。
「食べたら出す」「怒らせたら怒る」。動物と共通の範囲。

一方、何かを愛する時とか、
何かを考え出す時とか、
何かをつなげる時みたいに、
自分で手綱を握ってる時は、
確かに人間らしい。いい意味でね。

「エネルギー保存の法則は人間には当てはまらない。
なぜなら人間の真の本性は、
絶えず新しい力を作り出すことにあるから」
っていう視点、おもしろいな。

もちろんアートみたいな
モノを作るだけじゃなくていいの。
考えでもいいし、関係でもいいし、
気持ちを伝えるでもいいし、
何なら、響きや温度でもいい。

「人間の真の本性は
絶えず新しい力を作り出すことにある」か~。

じゃあ、本読んだり動画見たりして
受け身でダラダラしてる時って、何?
う~ん、確かに、何かクリエイトして、
失敗して落ち込んでる時の方が人間っぽいな。

人間になるって、大変だ~。


22612によるPixabayからの画像


最新の画像もっと見る

コメントを投稿