25%削減実現させよう

温室効果ガスを2020年までに25%削減を実現させるため、温暖化が起こるそもそもと実現への提言をしています。

目標達成はセクター別アプローチの転換から

2009年12月18日 | 日記
連載28  目標達成はセクター別アプローチの転換から
日本の温室効果ガス削減は減るどころか2006年度は基準年の1990年比6.0%も増加しています。この間、政府・財界は日本独特の「セクター別アプローチ」方式こそが削減目標達成の現実的な方法だと言ってきました。その結果は削減どころか6%もの増加ですから話になりません。そうなった要因は「責任を取らないアプローチ」だからです。
 ペナルティのないアプローチは絵に描いた餅です。企業は株主との関係でも真剣に取り組みません。経営の最重点課題は当面の利潤確保に向かい、目先の利益にならない「温暖化対策」は二の次、三の次です。
 「セクター別アプローチ」方式が実効をあげる方法はただ一つです。二酸化炭素排出の総量規制(罰則付)をして、排出総量削減を課すことです。これはペナルティ付ですから強制が働き、企業は経営の重要課題として取り組むことになります。そうすることで排出権取引、クリーン開発メカニズム、グリーン投資スキームが生きます。削減の技術開発に取り組む企業が増え、技術者に光があたります。まじめに取り組む企業は生き残り、取り組まない企業は社会から退陣することになります。
 25%削減を実現させる方法はペナルティ導入です。ペナルティのない「セクター別アプローチ」を強制・義務に転換することで25%削減の希望は見えてきます。
②の「温室効果ガスの排出状況について」:この表では産業部門は-4.6%、家庭部門は+30.0%です。この資料は「配分後」の数値です。そのため電力、製鉄の「排出」量が消えます。大切なことは排出のカナメ、大元(配分前)で削減することです。ですら②表は最大の排出源を国民から隠しています。削減の審議・議論は「配分前」の排出量もおさえて行うべきだと思います。
★一覧表・図は「25%削減実現しよう会」(http://www.h4.dion.ne.jp/~ootani44/)の連載にあります

なぜ二酸化炭素が問題になるのか

2009年12月18日 | 日記
地球は太陽から受けた太陽放射を赤外線で宇宙に放射します。大気はこの地球放射の9割を吸収し、10割は宇宙に飛び出します。
 大気成分の水蒸気(人間の目には青空としか見えない)と雲が8割を吸収して、残り2割を温室効果ガスが吸収します。このように吸収がおおいのは水蒸気(雲を含む)です。にもかかわらず水蒸気が問題にならないのは水蒸気は自然のものであり地球全体の総量に変動はないとみなせるからです。したがって大気の吸収を除いた2割の95%を吸収する二酸化炭素の増加が問題になります。
詳しくは「25%削減実現しよう会」(http://www.h4.dion.ne.jp/~ootani44/)