



風土記:多太社
延喜式:―
雲陽誌:羽鳥大名神(鳥石楠船神)
様 式:春日造変態
御祭神:衝杵等乎而留比古命・伊弉冊命(合祀:本宮神社)・速玉男命(合祀:瀧神社)
国道431号線の道の駅秋鹿なぎさ公園前より山手にのぼり、宍道湖北部大型農道を越えてしばらく行くと秋葉山の麓西向にて鎮座しておられます。これまで、氏子でもないにもかかわらず、何度となく訪れた社ですが、昼間に参拝したのは今回が初めてでした。正中を過ぎて訪れたこともあり、境内いっぱいが明るく照らされ、これほどに美しい社だったのかと思ったしだいです。宮司様、氏子の皆様により日ごろから大事されている証でもありましょう。
境内を見ると、大屋根の返りが美しい春日造の本殿、意匠のこまかな拝殿が目立っております。また、本殿南側に3mほどの大岩が埋まっっており、その上に社日碑がありました。雲陽誌に、同社は羽鳥大名神と呼ばれており、祭神鳥石楠船神に縁する船石があるとも記載されております。



他にも神楽殿もあり10月20日の例祭には、13年前より雲南市深野の深野神楽保存会の方が来られ、出雲神楽の演じておられます。この社を訪れるのが夜になる理由はまさに、この神楽見学によるものでした。年々新しい演目の復興をはたされ活躍しておられます。
〈境内社〉


本殿北側に石造りの小祠と、流造の小祠の二つがある。いずれの社名は記されておらず詳細は不明。旧秋鹿村誌に依れば、同社の境内社として八幡宮(祭神:誉田別命)、その合殿として新宮神社(祭神:事解男命)と記されている。また湖辺の艫田神社は同社の飛び地の境内社とする。
〈所在地〉
島根県 松江市 岡本町
参拝日:平成23年11月21日