こちらは「ミステリー歌会」投稿専用記事です。
これから事件解決まで、どうぞよろしくお願いいたします。
途中からでも、どんどん参加してください。
どなたでも、1首のみでも、ご参加頂けます。
参加するぞ~という方は、
こちらに一言コメントをお願いします。
感想・連絡・質問専用のコメント欄は、
こちらに設けてあります。
さて、するどいあなた様なら、すでにお気づきのことと思いますが、
救急車で友人が運ばれてしまったのに、友人が誰も付き添わないのか?とか
現場保持のためにも、その日のうちに犯行現場で事情聴取なんかしないだろう?とか
事情聴取するなら、一人ずつ個室でやるんじゃないのか?とか
それは任意なのか? 弁護士はどうするんだ? などなど…。
突っ込みを入れたくなることは多々ございます。
ではありますが、お願いです、細かいことには目をつぶってくださいまし。
やっちゃいます。犯行現場で、その日の夜に、完全密室状態ということで。
ほら、想像してくださ~い。(催眠術です)
アガサクリスティーの密室殺人事件のノリですよ~。
どこかの離れ小島みたいな所にあるホテルに、続々と怪しい人物が集まってきて、
その日の夜に殺人事件が起こった。
その晩はあいにくの嵐。誰もその島から出ることができない。
蝋燭がちろちろ揺れるうす灯りの中で、そこにいる人物たちが、
被害者との関係を探偵さんに語り始める。
ほ~ら、見えてきましたね~~~~。
はい。では無理矢理ですが、はじまりはじまり~~~~♪
ミステリー歌会「歌会ライブ・密室・秋山殴打事件」
2005年10月20日 夜9:30
歌会ライブの、残されたメンバー4人と、刑事は
ライブ会場となったジャズバーのテーブルを囲んでいた。
病院に運ばれて行った秋山もみじの容態は気がかりだが、
この密室状態で起こった事件を、なんとか解決しなければならない。
刑事が言った。
「では、秋山さんがトイレに立ってからの皆さんの行動について
2~3、質問させてください。」
まず冬谷雪生が答える。
「自分たちは、皆、この席に座って話をしていました。
秋山さんがなかなか戻ってこないので、春川さんが見に行ってくれて
トイレの前に倒れている秋山さんを発見したんです。」
春川すみれが、すこし興奮して続けて言った。
「私がすぐにみんなを呼びに行くと、新井さんは救急車を呼ぶために
電話をしてくれました。」
新井才蔵は、落ち着いた様子でこう続けた。
「そうです。俺が救急車を呼びました。
その間、夏野さんや春川さんは、秋山さんの様子を見ていてくれました。」
夏野は、まだ興奮したように、こう言った。
「私、頭から血を流した人を見るのは初めてよ。
びっくりしてしまって、何をしたら良いかわからなくて、
ただ見ているしか出来なかったわ。」
刑事は、他の4人の顔をひとまわり見回すと、こう言った。
「そうですか。犯人は、きっとこの中にいるはずですが、
このまま聞いていても、埒があきそうにもないですね~。
ここにいらっしゃるメンバーは、皆さん短歌をお詠みになる方だ。
そして、わたしも最近、短歌にめざめてしまいましてね~。
みなさんのライブを見に来たこともあるんですよ。
どうでしょう。ここで私の提案なのですが、
これから私が短歌で質問をしますから、みなさんも短歌で答えてくれませんか?」
冬谷が怪訝そうな顔を刑事に向け、聞いた。
「はぁ?こんな時に、なんでそんなことをする必要があるんです?」
刑事は、すこしニヤリとして、こう答えた。
「いや~、短歌で答えてもらった方が、皆さんの本音が見えてくるんじゃないかと
思いましてね~。もちろん、そんなことをしたら、自分が犯人だとばれてしまう。
絶対に嫌だ!と仰るならば、無理にとは言えませんけれどね~。」
冬谷は、刑事の挑発的な態度にムッとしながら、他のメンバーを見回した。
「刑事さん、わかりましたよ。みんな、それでいいよな?」
「わかった。」「わかったわ。」「いいわよ。」
刑事は、したり顔をしてこう言った。
「さすが皆さん、物わかりがよろしい。ご協力に感謝します。
では、さっそく始めますよ。」
コメント欄の1つ目に、私ほにゃらかが「刑事」として歌を1首投稿したら、
歌会のはじまりの合図です。
<登場人物おさらい>
刑事……………短歌好きの刑事。このライブを見に来たこともある。
冬谷雪生………リーダー格。妻子持ち。派手好き。バーのオーナーでもある。
新井才蔵………冬谷の学生の頃からの親友。独身。真面目。
春川すみれ……冬谷の愛人ではないかと噂。気性が激しい。
夏野ほたる……5人の中で最年少。大人しそうで、強かな面も。
タイトルの欄に書くのは、この登場人物の<苗字>だけでかまいません。