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犠牲者に祈り 県職員ら追悼式

2015-03-12 07:21:44 | 地域

 犠牲者に祈り 県職員ら追悼式


 東日本大震災から4年を迎えた11日、県内でも犠牲者の冥福を祈る式典や、将来の地震に備えた住民の避難訓練などが行われた。


  県庁講堂では、県主催の「東日本大震災4周年追悼式」が行われ、県職員ら約300人のほか、宮城県石巻市から伊勢市に避難してきている阿部千香子さん(60)、克信さん(16)親子が参列した。


  阿部さんは津波で自宅を失い、震災直後から、夫が勤める海運会社の本社がある伊勢市で避難生活を送る。縁もゆかりもない土地だったが、周囲の支えで次第に元気に過ごせるようになったという。


  会場では、東京・国立劇場で行われた政府主催の追悼式に合わせ、地震が発生した午後2時46分から1分間、出席者全員が黙とう。その後、阿部さん親子や鈴木英敬知事らが献花した。


  鈴木知事は、県内には今も465人が避難していることに触れ、「復興はまだ道半ばで、被災者は平穏な日々を取り戻していない。被災者と交流し、復興を応援し、共に歩んでいく行動が必要だ」とあいさつした。


 

      ◇ロウソク200本 黙とう 尾鷲◇


  尾鷲市北浦町にある町づくりの活動拠点「キタガワノホトリ」では、追悼イベント「忘れていないよ」が開かれた。


  震災直後から、岩手県山田町にスタッフを派遣するなど、被災地支援を行っているまちづくり団体「東紀州コミュニティデザイン」が初めて企画。チャリティーコンサートや被災地で撮影された写真の展示などが行われた。夜はロウソク約200本がともされ、集まった人たちが黙とうをささげた=写真=。


  災害ボランティアとして、宮城県石巻市や気仙沼市でがれきの撤去作業などをした経験のある同団体の横田直也さん(24)は「東北ではまだ復興していない所もある。このイベントが被災地の人たちに思いをはせるきっかけになれば」と話していた。



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