沖縄県文化観光スポーツ部は20日、2015年度の入域観光客数を発表し、前年度比10・7%増の793万6300人となり、過去最高を記録した。
海外航空路線の拡充や円安などで外国人客が69・4%増の167万300人と大幅に増えたことが全体を押し上げた。
国内客は昨年夏の台風の影響などで1・3%増の626万6千人にとどまった。
外国人客の内訳は台湾が39・5%増の50万5400人で初めて50万人を突破した。
中国本土が2・7倍の35万4800人、韓国が73・6%増の33万2800人でそれぞれ初めて30万人超となった。香港も46・8%増の20万1900人で初めて20万人を上回った。
国内客は東京が0・4%増の305万7千人、関西が4・6%増の132万700人、福岡が6・2%増の78万8千人、名古屋が2・1%増の49万7200人、その他が6・8%減の60万3100人となった。
一方、3月の入域観光客数は7・6%増の70万9200人で、3月として初めて70万人を突破した。国内客は1・5%減の57万1300人、外国人客は74・6%増の13万7900人だった。
前年同月を上回るのは42カ月連続で、各月の過去最高記録を更新したのは29カ月連続だった。
16年度の見通しについて、県文化観光スポーツ部の前田光幸部長は「引き続き好調に推移する」と見込んだ。/琉球新報