宮古島市は11日までに、2015年度に同市を訪れた入域観光客数が過去最高の51万3601人だったと発表した。
前年度から約8万3千人(19・29%)増え、50万人の大台を突破した。関係者は、昨年1月末の伊良部大橋開通で全国的な認知度が高まったことが大きく影響したと分析している。
宮古島市の15年度の入域観光客数は、4月に前年同期比50%増を記録するなど、各月で10%以上の伸びを見せた。
最盛期の8~10月は、単月で初めて5万人を突破した。
一時は市民が航空券を入手しづらくなる状況もあった。
15年3月末のスカイマーク撤退の影響が懸念されたが、航空各社の増便や全日本空輸(ANA)による関西直行便の期間運航、7~10月にクルーズ船が定期就航したことで打ち消した。
増加の背景として宮古島観光協会の池間隆守専務理事は、過去の調査結果を踏まえて入域観光客数算出に使われる「混在率」(航空乗客に占める観光客の割合)を引き上げた影響のほか「伊良部大橋開通を契機に宮古島の認知度が高まった」と分析した。
開通に前後し、北海道から九州まで幅広い地域の中小規模旅行社から観光協会への問い合わせが増えたほか、各種メディアで宮古島が取り上げられる頻度が増えているという。
観光協会は3月からANAが宮古と関西、羽田直行便を定期就航したほか、16年はクルーズ船の寄港が100回を超える見通しとなっていることに触れ「60万人を超える可能性も高い」との見方を示した。
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